【先代よりパワーアップ】フォルクスワーゲン 新型ゴルフGTIとGTDを正式発表 ハイブリッドのGTEも
公開 : 2020.02.27 20:50 更新 : 2020.02.27 23:56
新型ゴルフGTDとGTEも登場
この新型GTIと同時に、フォルクスワーゲンはディーゼル・エンジンを搭載する新型GTDと、ガソリン・プラグインハイブリッドの新型GTEも公開した。同社によれば、GTEの販売はゴルフ全体の15%を占める見込みだという。
これら3台のパフォーマンス・モデルには、専用デザインのフロント・バンパーやルーフ・スポイラーなど、いくつかのドレスアップが施されている。フロント・グリルの上を横切るライト・ストリップのラインを含め、GTIはお馴染みの赤、そしてGTDは銀、GTEには青のアクセントが各部に入る。
また、GTIではクラシックなツイン・テールパイプや、赤く塗られたブレーキ・キャリパーなどの伝統が、新型にも受け継がれている。後者はGTDやGTEにも採用された。3モデルとも17インチのアロイホイールを標準装備するが、18インチまたは19インチもオプションで用意される。標準モデルのゴルフ8と同様、3ドアはGTIやGTD、GTEにも設定されない。
モデルによって異なる赤、銀、青のチェック柄
新しい3台のGTモデルも、新型ゴルフの標準モデルで導入された最新版の運転支援機能や安全機能など、数多くの新テクノロジーが搭載されている。
これはつまり、インテリアでは従来の物理スイッチやボタンに替わって、大型のタッチスクリーンやタッチ感応式パネルが採用されたということだ。
GTIは、ゴルフの最上級スペックである10インチのインフォテインメント・タッチスリーンを標準で装備。GTDとGTEは8.25インチが標準だが、オプションでアップグレードすることも可能だ。
さらにGTIでは、標準装備の10.25インチ・デジタル・インストゥルメント・ディスプレイに、タコメーターを強調したGTIモードが備わる。
新デザインのスポーツ・ステアリングホイールも採用された。その一方で、マニュアルのシフトレバーは伝統的なゴルフボールを模ったものだ。内装のタータンチェックは3モデルで異なる。GTIはこれも伝統の赤いステッチが施されるが、GTDはシルバー、GTEはブルーになる。
GTDは「持久走選手」
GTDは、フォルクスワーゲンの2.0L直列4気筒TDIエンジンの新バージョンを搭載。最高出力は先代の184psから200psに、最大トルクは38.7kg-mから40.8kg-mにそれぞれ向上した。
このディーゼル・エンジンには、新開発のターボチャージャーと冷却システム、そしてダブルSCR(選択触媒還元)システムが組み合わされている。これらの改良によって燃費が改善され、NOx排出量は約80%減少したと、フォルクスワーゲンは主張する。
フォルクスワーゲンによれば、航続距離が800kmを超えるGTDは、ゴルフ・ファミリーにおける「持久走選手」という位置づけだという。トランスミッションは、7速デュアルクラッチ式オートマチックのみの設定となる。