【マクラーレン比較試乗動画】F1 vs P1 vs セナ 25年経っても色褪せない魅力

公開 : 2020.03.04 18:50

サーキットで真価を発揮するセナ

さて最後はセナだ。低速では小石を巻き上げる音が響き、遮音材の少なさが感じ取れる。車内にP1のような特別感があるかと言えば、なぜかそうは感じられない。マクラーレンらしいV8サウンドが響くが、ブースト音などがよく入るP1と比べるとより2次元的な感覚と言えるだろう。

室内は広く快適で、ドライビングポジションも適切だが、独自のモデルというより720Sの進化系といった印象が強い。もちろんP1も完全なスタンドアローンではなく、通常モデルのカーボンタブを流用しているが、こちらよりも専用設計のように感じられる。

マクラーレンF1/P1/セナ
マクラーレンF1/P1/セナ

アクセルを踏み込んで見れば、暴力的なまでのリニアさで慣性を感じさせず、間髪を入れずに加速する。0-97km/h加速は3.1秒、0-161km/hは5.5秒、0-274km/gは15.4秒というタイムだ。P1よりもわずかに遅いが、セナは直線加速よりもラップタイムを重視したクルマなのだ。軽さとエアロの効果により、われわれのサーキットではP1を大きく引き離した。

ゆっくり走っても楽しめるP1に対し、セナの本領発揮は全開にしてからといった印象だ。サーキットで走らせるなら、セナやP1を選ぶひともいるだろう。しかし最高のドライバーズカーを選ぶなら、もっとも特別感を得られるクルマと言えば、答えは1つ、F1と言えるだろう。

詳しくは動画にてお楽しみいただきたい。

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