ロードテスト ロールス・ロイス・カリナン ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2020.03.01 11:50 更新 : 2020.03.08 03:15
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
インフォテインメント
このカリナンは、ロールスの親会社であるBMWの最新インフォテインメントシステムであるID7の採用を、わずかな差で見送ったに違いない。
とはいえ、このクルマに搭載されたシステムは上々の出来栄えだ。もし可能だったとしても、ロールスがより新しいシステムの機能のいくつかを導入していたかは議論の余地がある。それでも、若くてハイテク慣れしたユーザーが見れば、ちょっとケチったのではないかという声も上がるかもしれない。
このクルマのシステムは、スマートな見栄えで使いやすい。iDrive式のロータリーコントローラーか、これまでのロールスには装備されなかったタッチパネルのいずれを使ったにしてもだ。
ボイスコントロールは、住所を頭から読み上げるようなあまり直感的ではない入力を求めるところがある。そのほかの点では、上々の機能ぶりだ。
スマートフォンのワイアレス充電は標準装備で、ミラーリングも無線接続でできる。テスト車に装備されていたロールス・ロイス・ビスポークオーディオシステムは、アンプレベルは不明だが、サウンドにはすばらしい出力と鮮明さがあった。
燈火類
今日のLEDライトの水準に照らしても一級品といえるのは、BMWのレーザーライトテクノロジーの恩恵。ハイビームの照射範囲はとんでもない広さで、アクティブビーム機能もエクセレント。
ステアリングとペダル
理想的な配置のペダルは、SUVらしくやや寝かされ気味。その周囲の空間は広大だ。ステアリングホイールも、コラムの調整幅も大きい。