【世界5台の限定モデル】ピニンファリーナ・バティスタ・アニバーサリオ発表
公開 : 2020.03.03 12:45 更新 : 2020.03.04 08:28
すでにオーナー候補は絞られている
テストドライバーのニック・ハイドフェルドは、2020年代に登場するピニンファリーナ製モデルには、サーキットで培った技術が投入される、と語っている。パワートレインの効率やシミュレーションの正確性、バッテリー性能を向上させる手法を、エンジニアが学び取っている過程のようだ。
今回に限らず、高性能なスーパーEVの話になると、実際に再現可能な性能の話題に必ずなる。ポルシェは、タイカンの最大の強みにしているポイントでもある。だがバティスタの場合、長時間のサーキット走行は意図しておらず、大きな懸案ではないとしている。
ウォルマンは、技術チームはすべてのバティスタを常時、遠隔で監視し、データを分析。パワートレインの障害を調べるという。エンジニアは問題が発生するとオーナーへすぐに連絡を取ることができる。
この方法は、ハイパーカーの分野では珍しくない。一方でオーナーが希望すれば、ピニンファリーナとのドライブデータの共有をしない設定にもできる。
バティスタのプロトタイプは、2020年中頃にサーキットでのテストが始まる予定。同時に欧州と北米での認可取得に向けて動き出す。デビューは2020年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。年内には納車が始まるとのこと。
バティスタ・アニバーサリオの欧州価格は、260万ユーロ(3億1200万円)。標準のバティスタが170万ユーロ(2億400万円)だから、かなりの差となる。しかし、仮にビリオネアが興味を持ったとしても、すでに時遅し。
「バティスタ・アニバーサリオの需要は、限定生産の5台を遥かに上回るものです。多くの反響があり、見込まれるお客様と密接に連絡を取り合っています」 と、広報担当者はAUTOCARに教えてくれた。