【4人乗りスーパーカー】ケーニグセグ・ジェメーラ 3気筒で600ps、システム出力1700ps
公開 : 2020.03.04 01:30
ケーニグセグが4座スーパーカー「ジェメーラ」を発表。1MW以上のパワーを有する「メガGT」です。そのシステム最高出力は1700ps。桁違いの新型車が登場。
「メガGT」登場
スウェーデンのスーパーカー・メーカー「ケーニグセグ」が、4人乗りの新型モデル「ジェメーラ」を発表した。
公開イベントでは、従来のケーニグセグのどんなモデルとも異なる新型を、“メガGT”として紹介。大人4人が快適に過ごせるインテリア空間を用意し、車体の前後には荷室を確保している。
またジェメーラは、強烈な加速性能と目標最高速度400km/hを目指す電動化パワートレインを採用する。
3気筒+3モーター
ドライブトレインのなかで内燃機関を構成するのは、2.0L 3気筒ガソリン・エンジンという比較的小さなユニット。後席の後ろに搭載される。
フリーバルブという技術を採用したツインターボエンジンで、暫定スペックながら最高出力は600psを発揮。このユニットの愛称は「タイニー・フレンドリー・ジャイアント(TFG)」と名付けられている。
それに加えて、モーターが左右の後輪に1基ずつ、エンジンのクランクシャフトに1基を搭載し、3基合計で1100psを発揮。
システム最高出力は1700psに達する。なお、3気筒エンジンとクランクシャフトのモーターで前輪を駆動。リア・モーター2基で後輪を駆動する。
合計1000km走破
EVモードの最高速度は340km/h、EV航続可能距離は50kmを確保した。
同社によれば、ジェメーラはガソリンでも走行できるものの、エタノール燃料や、CO2ニュートラルなメタノールを使って走ることができるという。内燃機関のみでも950kmを走行でき、バッテリー走行と合わせれば、合計で1000kmを走破するという。
また、3000mmという長いホイールベースに、四輪操舵とトルクベクタリング機能を搭載したことで直進加速の安定性と快適性能は十分。コーナリングを得意としながらも、高速走行時のハンドリング・直進性にも優れているという。
ジェメーラの生産台数は限定300台の予定。価格は発表されていないが、100万ポンド(1億3773万円)は超えることになるだろう。
ジェメーラ 暫定スペック
最高出力(エンジン):600ps/7500rpm
最大トルク(エンジン):61.2kg-m/2000-7000rpm
システム最高出力:1700ps
0-100km/h加速:1.9秒
0-400km/h加速:20秒未満
全長×全幅×全高:4975×1988(ミラーを含まず)×1295mm
ホイールベース:3000mm
HVバッテリー:800V/16.6kWh
乾燥重量:1715kg
荷室容量(前後合計):200L