【欧州価格を発表】マツダMX-30 初のEVモデル、邦貨換算370万円から 航続距離209km
公開 : 2020.03.04 09:50 更新 : 2021.03.07 00:16
MX-30のインテリア
内部には、新しい7インチ・タッチスクリーン・ディスプレイを含むフローティングコンソールがある。
エアコンはマツダ初のタッチパネルによる制御が採用され「安全で直感的な操作を実現」している。
レザーは植物由来の代替品に置き換えられ、ストレージエリアとドアグリップにはコルクが採用されている。
MX-30は、6.6kWのAC電源とCCS接続を介した50kWの急速充電が可能であり、後者は30〜40分で80%の充電を提供する。
セカンドカーとしてのニーズを満たす
MX-30のモデル名について、スポーティなロードスター、MX-5のような「仮定に挑戦する」プロダクトラインからきているとマツダは説明する。
マツダモーターヨーロッパのCEO、青山裕大は「当社のデザイナーとエンジニアは、非常に明確な目標をもって、初のバッテリー式電気自動車の開発に取り組んできました」
「際立ったデザインと、快適なドライビングが必要です」
「多くのメーカーがEVの発売を急ぐあまり、忘れてしまったように思われますが、製品のライフサイクル全体を通して、CO2排出量の削減に積極的に貢献することが最も重要となってきます」と語っている。
青山は「ブランド全体に導入予定の電動技術と共に、小さなメーカーとして、EVの開発に全力を注いでいます」
「カスタマーのセカンドカーとしてのニーズを満たす、EVを提供していくこととなると予想しています」と付け加えた。
電動MX-30の発売後、マツダの有名なロータリーエンジンを搭載した航続距離の長いバージョンが登場する予定となっている。
RX-8が、2012年に生産終了となって以来、ロータリーエンジンを搭載したロードカーは生産されていなかったが、2015年の東京モーターショーで展示された、マツダRX-ビジョンコンセプトは、同様のパワートレインを使用していた。
バリエーションについて、シュルツェは「ロータリーエンジンを搭載すれば、運転中にも充電ができ、航続距離が長くなります。多燃料エンジンなので、将来的にはCNG、LPG、水素で使用することも可能です」
「グローバルな視点を持つことが重要だと考えています」と述べている。
プラグインハイブリッドなど、多数のハイブリッドバリエーションでの提供の可能性もある。
マツダUKのボス、ジェレミー・トムソンは、MX-30が初年度に全体の販売量の3〜5%を占めると予測しており、現在の英国市場シェア1%にしかならないEVの、売上の向上を狙っている。