【EQC製造は勉強になる】メルセデス・ベンツ担当主任に聞く 年間5万台が目標
公開 : 2020.03.04 15:40 更新 : 2020.03.05 11:35
サプライチェーンなど世界的な要因に伴い、スロースタート状態だという情報が流れたメルセデス・ベンツEQCの生産。しかし課題を克服し、目標台数達成のために必要な軌道上に回復した、と明言しています。
バッテリーを製造するLG化学での問題
メルセデス・ベンツのR&D取締役会メンバー、マルクス・シェーファーによると、メルセデス・ベンツEQCの製造は、サプライチェーンの問題により急カーブを描いていたという。だが年間5万台という目標への軌道修正は終わったようだ。
メルセデス・ベンツへバッテリーを供給する韓国のLG化学の問題により、メルセデス・ベンツEQCは2020年内の生産目標を達成できないのではないか、という情報が一度流れていた。
「新しいプラットフォームによるEVを扱うという、間違いなく新しいゲームです。今回の問題は、生産工場やプロセスに起因するものではありませんでした。バッテリー工場と、機器に関する問題でした」
学ぶべき部分が多い新分野
「新分野ですので、学ぶべき部分は多いことは確かです。しかし、45種類あるモデルの1車種についての話し。全体に及ぶものではありません」
「EQC用のバッテリー製造のために、LG化学へ700万ユーロ(84億円)の投資を行うという決定は、挑戦でもあり、われわれを制限する要因でもありました。しかし課題は克服し、EQCの生産台数はかなりの量が見込めています。当初の目標である、年間5万台を回復しました」
シェーファーは、生産へ関係してくるコロナウイルスや自然災害などの影響は、予測できなことも付け加えた。「EQCの安定的な製造のために、手元にあることはすべて実行済みです」