【家族との再会】初代メルセデス・ベンツAクラス(W168型) ふたたびの邂逅 後編
公開 : 2020.03.18 14:20 更新 : 2020.03.18 15:44
番外編:偉大なスモールカー
シトロエン2CV(1949年)
70年以上も前に登場したにもかかわらず、低重心の水平対向エンジンにマクラーレンのような連結式サスペンションを組み合わせ、わずか数秒で取外し可能なシートまで備えていた。
見た目よりもはるかに見事な中味を持つモデルだった。
フィアット600ムルティプラ(1956年)
Aクラスのことをスペース効率の高いモデルだとお思いだろうか?
初代ムルティプラはさらに短いボディに、最大6人を収容することができたこのクルマだが、その代わりにラゲッジスペースが犠牲となっていた。
さらに、事故にあってはひとたまりもないだろう…。
BMCミニ(1959年)
横置きエンジンとラバースプリング、シングルスキンのドア、外部ヒンジ、さらにはボディ外側に露出した溶接線など、すべてがミニをパッケージングの奇跡にしている。
合理的な設計が生み出した傑作だ。
ヒルマン・インプ(1963年)
インプはイノベーションの塊だった。
英国初のRRモデルであるだけでなく、独立懸架式サスペンションとすべてのギアにシンクロメッシュまで備えてもいたのだ。
設計は最高だったが、残念ながら組立品質が追い付いていなかった。
アウディA2(1999年)
アウディはオールアルミニウムの量産モデルを創り出そうという妄想に取りつかれていたに違いないが、その結果生み出されたのが、現行スマート・フォーツーよりも軽量な車重900kg以下の広々とした5ドアハッチバックモデルだった。
コストの掛かった見事な失敗作だ。