【トゥインゴにもEV】ルノー・トゥインゴZ.E. 新型フィアット500とスペック比較
公開 : 2020.03.05 22:47
ルノー・トゥインゴにEVが登場。後輪駆動の小型EVです。フィアット500、スマート、ミニ、VWアップ、プジョー208にEVが揃い、欧州でマーケットを争います。
投入相次ぐ、新小型EV
フィアット500の新型が公開され、EVに生まれ変わったことが話題になっている。同じカテゴリーを争う仏ルノーの「トゥインゴ」にもEV仕様が登場し、欧州で発表された。
新たにラインナップされるのは「トゥインゴZ.E.」という追加モデルで、航続可能距離はWLTP複合サイクルで180kmだ(WLTPシティ・サイクル:250km)。ライバルは、スマートEQフォーツー、フォルクスワーゲンeアップ、プジョーe208など、魅力的な顔ぶれが揃っている。
トゥインゴZ.E.の最大の特徴は、リアにモーターを搭載すること。ガソリン仕様と同じ後輪駆動モデルなのだ。
最高出力は82psを発揮し、最大トルクは16.3kg-mを発生する。
22kWhという容量のリチウム・イオンバッテリーから駆動力を得て、0-100km/h加速は12.6秒で達成。最高速度は135km/hだ。
ボディサイズ 変更なし
また、回生ブレーキのレベルを3段階で変更できる「Bモード」という機能を搭載している。
車両重量は1112kgで、ボディ・サイズはガソリン仕様から変更がない。
なお、EVになった新型フィアット500は、現行型に比べてボディ・サイズを拡大。42kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高出力は118ps。航続距離は320km、0-100km/h加速9.0秒、最高速度150km/hというスペックだ。
また、ルノーと同じフランスを拠点にするグループPSAも、プジョーブランドから「プジョーe208」をすでに送り込んでいる。こちらは50kWhのリチウム・イオンバッテリーを搭載。最高出力136ps、航続距離340km(WLTPサイクル)とされており、2020年の第3四半期に日本発売すると発表されている。
欧州のメーカーから小型EVが相次いでヨーロッパ市場に投入され、どのブランドの技術が主導権を握ることになるか注目される。
トゥインゴZ.E.と新型フィアット500 主要諸元
ルノー・トゥインゴZ.E.(欧州仕様)
全長×全幅×全高:3615×1646×1541mm
最高出力:82ps/3950-11450rpm
最大トルク:16.3kg-m/500-3590rpm
航続距離:180km(WLTP複合)/250km(WLTPシティ)
0-100km/h加速:12.6秒
最高速度:135km/h
新型フィアット500(欧州仕様)
全長×全幅×全高:3630×1690×1530mm
最高出力:118ps
航続距離:320km(WLTPサイクル)
0-100km/h加速:9.0秒
最高速度:150km/h