【ハスラー/Nワゴン/デイズ】4か月続く2桁マイナス、止める 2月の「軽」販売は9.6%減 

公開 : 2020.03.06 22:19  更新 : 2020.03.07 13:55

2月の「軽」販売台数レポートです。4か月続いた2桁マイナスが、ぎりぎりストップ。好調のハスラー、Nワゴン、デイズが貢献しました。

ホンダ日産だけプラス

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

全国軽自動車協会連合会がまとめた2月期の軽自動車の国内新車販売台数(速報値)は、前年同月比9.6%減の16万1883台と、5か月連続でのマイナスを記録した。

2月期のブランド別新車販売台数では、Nワゴンの生産を再開したホンダが前年同月比2.1%増の3万4879台。デイズの販売が好調な日産が同5.8%増の1万9354台とプラスを記録したものの、それ以外はすべてマイナス。

生産再開を果たした新型Nワゴンは、2月に1万1121台をセールス。新型ハスラー、新型デイズも好記録を残した。
生産再開を果たした新型Nワゴンは、2月に1万1121台をセールス。新型ハスラー、新型デイズも好記録を残した。

ただし、ダイハツは同15.3%減ながら4万8856台を販売して、2か月連続でのシェアトップにつく。

新型ハスラーの販売が堅調なスズキは、同12.4%減(4万7428台)に抑えて、第2位に位置。また三菱自は、新型スーパーハイトワゴンのeKクロススペース/eKスペースの発売直前で買い控えが発生したこともあって、同27.0%減の4341台と2桁減となった。

一方、OEM供給を受けるマツダトヨタスバルはすべて2桁減に落ち込んだ。

ハスラー/Nワゴンが貢献

2月期の軽自動車の新車販売動向について業界団体の関係者は、「昨年10月の消費税アップに伴う反動減や景気の先行き不安による消費マインドの減退に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって販売店への客足が鈍ったことが、マイナスを記録した要因といえる」と解説

「ただし、スズキ・ハスラーの新車効果やホンダNワゴンの生産再開などによって、前年同月比でのマイナス幅は9.6%と、4か月続いていた2桁減はストップした」と指摘する。

今後の動向は?

フル・モデルチェンジしたハスラーは5809台を販売し9位。
フル・モデルチェンジしたハスラーは5809台を販売し9位。

今後の市場の動きに関しては、「新型コロナウイルスの感染拡大でユーザーが外出を控え、販売店への来場は減る傾向にある。発表される景気動向指数なども軒並み悪化しており、消費マインドの低迷はいっそう深刻化しそうだ」と説明。

「一方、3月19日には新型軽スーパーハイトワゴンの日産ルークス/ルークス・ハイウェイスターと三菱eKクロススペース/eKスペースが発売される予定なので、これが低迷する販売成績をどれくらいカバーできるかが注目ポイントになる」と示唆した。

国産車全体 トップ6まで「軽」

2月期の軽自動車の車名別ランキングでは、ホンダNボックスが前年同月比6.0%減ながら1万9177台を記録して3か月連続でのトップにつく。

続く第2位には、同6.6%増の1万5495台を成し遂げた日産デイズが前月と同順位でランクイン。第3位には、同4.4%減ながら1万4496台を売り上げたダイハツ・タントが1ランクアップで入った。

好調の日産デイズは1万5495台を販売し、2位に。3月発売の新型ルークスにも期待が集まる。
好調の日産デイズは1万5495台を販売し、2位に。3月発売の新型ルークスにも期待が集まる。

一方、トップ3常連のスズキ・スペーシアは同11.9%減の1万3945台にとどまって1ランクダウンの第4位に甘んじる。

ちなみに、登録車と合わせた車名別ランキングのトップ10は、ホンダNボックス(1位)、日産デイズ(2位)、ダイハツ・タント(3位)、スズキ・スペーシア(4位)、ダイハツ・ムーヴ(5位)、ホンダNワゴン(6位)、トヨタ・ライズ(7位)、日産ノート(8位)、トヨタ・カローラ(9位)、日産セレナ(10位)の順に。

トップ3を4か月連続で軽自動車が独占、しかもトップ6までを軽自動車が占めた。

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