【426psのサーキット性能モデル】BMW M2新型 後輪駆動で2022年発売 欧州
公開 : 2020.03.11 11:50
マニュアルは必須
現行モデルと同様に、新しいM2は6速マニュアルギアボックスと電子制御アクティブMディファレンシャルが装備される。
現行M2のデュアルクラッチオートマティックに代わり、マイルドハイブリッドシステムを搭載する際に重要となってくる、8速トルクコンバーター・オートマティックギアボックスのオプションが用意される。
M部門の関係者は、AUTOCARに対し「オートマティックオプションの需要の高い市場はいくつかありますが、圧倒的多数のお客様はマニュアルが必須だと考えています」と語っている。
標準の2シリーズクーペより、高性能となる新しいモデルは、フロントとリアのサスペンションストラットタワーマウントビーム、ダイナミック・エンジンマウント、幅の広いトレッドなどによる補強と、新しいボディワークが追加される。
他の最近のMモデルには、トルクを完全可変配分できる四輪駆動が提供される流れとなっているにも関わらず、新しいM2は純粋なサーキット性能のモデルにするため、後輪駆動のみの設定となるとの情報が入っている。
「M2をユニークなモデルにするためです。お客様が、Mに期待する純粋なドライビング体験を提供します」と関係者は話している。
アウディRS3やメルセデスAMG A45 Sなどのパフォーマンスハッチバックを含む、四輪駆動のライバルが多くのシェアを握るマーケットで、新しいM2に後輪駆動を採用し、ユニークなセールスポイントを与えるのが狙いだ。
同じくライバルとなるポルシェ・ケイマンは、フロントではなく、ミッドマウントエンジンを採用している。
新しいM2のエクステリア
新しいM2のエクステリアは、M235i xドライブ・グランクーペにインスピレーションを受けている。
縦型エンジンを採用する新しいM2は、ボンネットが長くなり、キャブリアが長くなるものの、グリルとヘッドライトをはじめとする、フロントエンドスタイリングが共有されると言われている。
オリジナルのM2と同様、この新しいモデルは、ドイツのライプツィヒにあるBMWの工場で、第2世代の2シリーズクーペと第3世代のZ4の標準モデルと共に生産される予定となっている。
メキシコの新しいサンルイスポトシ工場で、北米を含むその他の市場向けに、最新の3シリーズと共に生産される計画もある。
将来的に、4ドアモデルが追加となることも予想されている。
メルセデスAMG CLA45と、近日発売予定の新しいアウディRS3サルーンのライバルとなる、M2グランクーペは、M235iグランクーペの4気筒エンジンのチューンナップバージョンと完全可変の四輪駆動を採用し、出力は400ps以上となると予想されている。
このユニットは、最もパワフルな1シリーズハッチバック、306psを発揮するM135iにも採用される。
この新しいフラッグシップのモデル名は明らかにされていないが、M1は1978年に最初のオーダーメイドのロードカー、Mカーで使用され、1Mは2011年の限定版1シリーズMクーペでニックネームとして使われている。
1シリーズと2シリーズの新しいMバージョンは、後輪駆動のM240iクーペの後継モデルを補うものとなる。
BMWは今後数年のうちに、4気筒および6気筒のジュニアパフォーマンスカーの、幅広いラインナップを提供する予定となっている。