【オープンとハードトップ、どちらがお好み?】マツダMX-5 RF(2) 長期テスト
公開 : 2020.03.15 11:50
AUTOCARでもお気に入りのオープンスポーツ、マツダMX-5(ロードスター)。価格と車重がプラスになりつつ、利便性を高めたリトラクタブル・ルーフを備えるRFは、オープンボディ並みの喜びが得られるのでしょうか。長期テストで確かめます。
もくじ
ー積算1万557km 溢れ出たサイクリストの声
ー好みを二分するオープンとハードトップ
ー積算1万1426km 走り出せば爽快ドライブ
ー積算1万2132km 安くないボンネットの修理代
ーテストデータ
積算1万557km 溢れ出たサイクリストの声
「なんて素敵なんだろう」
マツダMX-5(ロードスター)RFのカーラジオから聞こえてきたのではなかった。信号機で停車していた時、横に並んだサイクリストが漏らした言葉だと気付くのに、少し時間がかかった。
話を聞いてみると、彼はソフトトップ仕様のマツダMX-5(ロードスター)のオーナーだという。長期テストのマツダMX-5 RFが屋根を開けて走り去る姿を目にし、近くで観察しようと、一生懸命ペダルを漕いでクルマの後ろを走ってきたらしい。
このマツダMX-5 RFのスタイリングが、とても好きだと話していた。むしろ彼が所有する、ソフトトップのロードスターより好きだとさえ話していた。
今回のサイクリストだけでなく、いろいろな駐車場で声をかけられることがある。一方で、とある英国読者からもらったメールには、RFは魅力的ではない、と書かれていた。
ボディデザイン、見た目の好みは、個人的な意見に大きく左右されることを物語っている。誰もが自由に、好きになったり、嫌ったりしても良い。この手のスポーツカーの場合、例え表面的なことであっても、見た目の格好良さは重要な要素となる。
そこで筆者は、まったく科学的ではないけれど、少し調査をしてみることにした。ツイッターの投票機能を使って、ソフトトップのマツダMX-5と、リトラクタブル・ハードトップのMX-5 RFのどちらが好みか、英国でアンケートをしてみたのだ。
好みを二分するオープンとハードトップ
その結果は、ほぼ50:50で引き分け。正直、筆者は満足できる結果ではなかった。だが、マツダが狙ったとおり、RFがオープンモデルとは異なる魅力を備えていることを、示している結果だとはいえるだろう。
1つ残念な出来事があった。不注意なドライバーがバックでMX-5 RFに接触し、ボンネットに凹みを作って去っていったのだ。せっかくの美しいボディが、台無しになってしまった。詳しくは後日。
積算1万1426km 走り出せば爽快ドライブ
筆者はマツダMX-5(ロードスター)RFを代表するファンとまではいえないが、このシンプルなクルマの作りを称賛している。
BMW M3には3種類のステアリング設定モードがあり、メルセデスAMG GT Rには9種類ものトラクション・コントロールの設定がある。だが、マツダMX-5なら、座ってそのまま走り出すだけで、爽快なドライブが楽しめる。
ドライブモードに気を使わずに、運転に集中できる。理想的なクルマだといって良いだろう。