【初のスパイショット】メルセデス・ベンツEQE 四輪駆動の電動サルーン 航続距離600km 2020年欧州で発売
公開 : 2020.03.17 11:20 更新 : 2021.09.06 11:26
2022年に発売予定の、メルセデス・ベンツEQE電動サルーンの、初のスパイショットが発見されました。最新の安全機能や、プラットフォームが採用され、クラス最高のインテリア空間を実現する、全く新しいEVとなるようです。
EQE電動エグゼクティブサルーン
2022年に発売予定の、メルセデス・ベンツEQE電動エグゼクティブサルーンの、冬季テストの様子が撮影された。
しっかりカモフラージュされた、テスラ・モデルSのライバルのエクステリアは、はっきりはわからないが、より大きなサルーンの兄弟モデルであるEQSと同様、エアロダイナミクスが最適化された、デザインとなるようだ。
Eクラスの電動バージョンには、EQC SUVに見られる滑らかな表面も採用されている。
長いボンネットは前方に向かって鋭角に下がっているが、ルーフラインはクーペに似ており、フロントガラスは傾斜している。
EQSと同様に、車輪は各コーナーに配置され、サルーン向けにオーバーハングは短縮されている。
フロア下に設置されたバッテリーに、大きなスペースを割かれる可能性が高いが、同様に乗車スペースにもいい影響があると思われる。
EQEは、現在のEクラスよりも全長が短くなるが、既存のSクラスに匹敵するスペースが提供されるとの情報も入ってきている。
新しいMEA電気自動車プラットフォームを採用
来年発売予定のより大型のEQSに続き、EQEはメルセデスの新しいMEA電気自動車プラットフォームを採用する2番目のモデルとなる。
アルミニウムを広範囲に使用することで、フラットなフロア構造が実現し、パッケージングの自由度を高め、メルセデスの関係者が「クラス最高のインテリア空間」と呼ぶデザインを実現する。
EQCや今後発表されるEQA、EQB、EQVなどの、ほかのEQモデルは、既存のプラットフォームを燃焼機関モデルと共有する。
EQSと同様に、EQEは最初から四輪駆動が採用され、2つの電気モーターからフロントとリアの各アクスルに電力が供給される。
407psと77.9kg-mを発生するEQCを、上回るパワーとトルクを発生すると予想されている。
メルセデスはEQEの後輪駆動バージョンも検討しているが、2022年より前に販売されることはないだろうと予想されている。
EQEの機能には、アクティブエアサスペンション、4WS、レベル3の自動運転機能を含む、メルセデスの最新のESF実験研究車両に組み込まれた安全機能がある。
バッテリーセルテクノロジーの開発により、EQEの航続距離は600km近くなると予想されている。
EQEは、EQSと同じく、ドイツのジンデルフィンゲンにある、メルセデスの新しい工場56で生産される予定となっている。
メルセデスと中国北京のパートナーBAICが、共同で建設している新しい工場でも、2022年からEQEの生産が予定されている。
この工場の、投資額は15億ユーロ(1800億円)、年間生産能力は最大7万台と言われている。