【走行2.7万km】新車に近い初代VWゴルフGTIがオークションへ 予想落札価格410万〜560万円
公開 : 2020.03.15 20:50 更新 : 2020.12.08 18:36
走行距離わずか2.7万km、新車に近い状態で40年もの間、保管されていた初期型の初代ゴルフGTIが、オンライン・オークションに出品されます。
もくじ
ー最も新車に近いゴルフGTI Mk1
ー新車当時の価格は5132ポンド39ペンス
ーVWミュージアム所蔵車を超える「基準品質レベル」
ー最初期型ならではの特徴も
ーコーギーの限定モデルカーが付属
ー2度と巡り会うことのない極上車
最も新車に近いゴルフGTI Mk1
初代フォルクスワーゲン・ゴルフGTIは、ホットハッチの元祖と言えるモデルだ。しかし、多くのオーナーが活発な走りを楽しんでから数十年が経った今、良い状態で残っている個体は少ない。今回ご紹介する1979年製の初期モデルは、ひょっとしたら世界で最も素晴らしいコンディションを維持した初代ゴルフGTIかもしれない。
製造から40年の間に刻まれた走行距離はわずか1万6897マイル(約2万7193km)。このクルマをオークションに出品する予定のザ・マーケットは、「博物館に展示できるコンディション」と記述している。
オークションは3月19日に始まり、それから1週間、入札を受け付ける予定だ。予想落札価格は3万1000〜4万2000ポンド(約410万〜560万円)とされている。
果たしてこのゴルフは、売り手の野心を満足させる金額になるだろうか?
新車当時の価格は5132ポンド39ペンス
このVWゴルフの物語は、1979年9月1日にトーマス・ハッチンソンが最初のオーナーとなった日から始まる。英国スタッフォードシャー州ダッフィールドに住むハッチンソンは、ケニングス・シュルーズベリー・モーターズからこのゴルフGTIを諸費用込み5132ポンド39ペンスで購入した。
ハッチンソンは1990年に死去するまで、このゴルフを所有していた。ハッチンソン亡き後、それまであまり乗られず大事に保管されていたゴルフを、彼の妻は家族ぐるみで付き合っていた親しい友人に譲り渡すことに決めた。その人物とは、2輪レースの英国選手権を6度も制したライダーでガレージ・オーナーでもあるジョン・クーパーだった。
1998年7月3日、ダービーに住むニック・ハドソンがクーパーからこのゴルフを7500ポンドで買い取った。クーパーもハドソンも、自身の名前でこのクルマを登録しなかった。
VWミュージアム所蔵車を超える「基準品質レベル」
そして実質的な4人目のオーナーとなったのが、初代ゴルフのコレクターであるラジャン・ペイマスターだ。彼は2003年から2015年まで、このクルマをコレクションの1台として保管し、一度も公道で走らせることはなかった。何度かショーで展示することはあったが、その場合はトレーラーに積載して会場まで運んでいた。
それから現在まで、ほとんど新車同然の状態を維持しているこのゴルフは、ドイツ・ヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン・ミュージアムが所蔵する個体を超える「基準品質レベル」にあると言われている。