【超軽量EVスポーツカー】エイペックスAP-0コンセプト(660ps) 1940万円 2022年後半生産 英国
公開 : 2020.03.30 17:57
超軽量EVコンセプト「AP-0」が披露されました。最高出力660psを発揮する、軽量、高速、快適なスポーツカーで、2022年後半に、英国で生産を開始するそうです。
電動スーパーカーの新型
エレメンタルRP1で知られる、ブリット・ガイ・コルボーンのデザインによる電動スポーツカー、エイペックスAP-0のコンセプトカーが披露された。
英国で設計、製造されるAP-0は、レースにインスパイアされ、公道むけに開発されたと言われており、2022年後半に生産が開始される。
販売価格は15万ポンド(1940万円)から。
このゼロエミッションモデルは、ピニンファリーナ・バッティスタ、リマックC_Two、デンドロビウムD-1、ロータス・エヴァイヤを含む、世界中の多くのメーカーや新興企業が発表している、電動スーパーカーの最も新しいモデルとなる。
このモデルは、RP1またはKTM X-Bowのスピリットを引き継ぐものだが、オープントップではないため、より公道での快適さを提供するモデルとなるだろう。
エイペックスは、AP-0の最高出力は660ps、最大トルクは59.1kg-mで、0-97km/h加速は2.3秒、最高速度は306km/hと述べている。
これは、それぞれ「2秒未満」と1.9秒と言われているバッティスタと、C_Twoよりも少し遅いものの、RP1とX-Bowより速い数値だ。
航続距離515km 最高のEVスポーツカーを目指す
エイペックスは、このクルマはハイパーカーを目指したものではないと述べている。
「公道では、軽量、高速、快適な世界最高のゼロエミッションスポーツカー、レーストラックでは、純粋なドライバーカーを目指しています」と、エイペックスは付け加えた。
このスーパーカーの航続距離は515km、350kWのCCSコネクタを介して、15分以内に最大80%まで充電が可能となっている。
車両重量は1200kg、シャシータブにカーボンファイバーを使用しているため、ほとんどの電動スポーツカーよりも大幅に軽くなっている。
モジュール式のスペースフレームと、フロントとリアにまたがるセンタースパインを採用しており、ボディシェルは、タブとスパインに巻き付けられているが、カーボンファイバー・シャシーは露出している。
バッテリーは、可能な限り重心を低く保つため、それぞれフロントとリアのフロアに取り付けられている。
AP-0は、多くのフォーミュラ1チームが採用している、プッシュロッドサスペンションシステムを搭載し、調整可能なコイルオーバースプリングとダンパーを使用して、自動で車高を調整する。
自動緊急ブレーキとレーンキープアシストを含む、レベル3の自律運転機能を備えており、エイペックスは、システム開発はレベル4に十分対応できる段階まできていると述べている。
このシステムは、LIDARテクノロジーと、クルマ上部中央のフィンの上部に取り付けられたセンサーを使用して、車両周辺の詳細な3次元マップを生成する。
この技術は潜在的な危険、歩行者、自転車、その他の車両をより正確に特定することで、ドライバー支援システムを強化する。
また、ドライバーが新しい道路の状況を把握できるように、ホログラフィック・リアリティ・ディスプレイと、リアリティ・レースインストラクターも備えている。
デザイナーのガイ・コルボーンは、コンセプトから生産バージョンへの変更は、ほとんどないだろうと述べている。
「出入りを容易にするため、タブの開口部を広げることを検討しています。実用性の面では、フランク(=フロントのトランク)のパッケージ化に取り組んでいます」と付け加えた。
内部には、バケットシートと、レースカーのようなフィートアップドライビングポジションが採用されている。
画像 エイペックスAP-0コンセプト、ピニンファリーナ・バッティスタ、リマックC_Two、デンドロビウムD-1、ロータス・エヴァイヤ【ライバル比較】 全80枚