【2020年F1シーズン展望】デビット・クルサードに質問 今年はどんなシーズンに?

公開 : 2020.05.30 18:50

シャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンのどちらが潜在能力では上?

「面白い質問です。『潜在能力』という言葉はレースの世界で多用され過ぎだと思います。多くのドライバーが潜在能力を持っていますが、チャンピオンになれるのは一握りです。

「ですから、『誰がもっとも勝利する準備が出来ているか?』、『 誰がアイルトン・セナのように他のドライバーを押しのけて前に出るのか?』という質問のほうが適切でしょう」

ルクレールは「本物」だが、クルサードが予想するトップ3には入っていない。
ルクレールは「本物」だが、クルサードが予想するトップ3には入っていない。

「もし、どちらかを選ぶとすればフェルスタッペンですが、シャルルも本物の才能を秘めたドライバーであることに間違いはありません」

マクラーレンは一皮むけてトップ3に返り咲くことが出来る?

「チーム代表のアンドレアス・ザイドルが2022年か2023年までは掛かるだろうと話したという記事を読んだことがあります」

「その意見には賛成ですが、同時に何故とも思います」

「言うだけなら簡単ですが、彼らにどれだけの予算があるのかは分かりません。それでも彼らは勝利可能なルノー製エンジンを手に入れたのであり、来年にはメルセデス製エンジンを採用する予定です」

「そのほかの点で言えば、マシンの安定性を確保するには、彼らも他のチーム同様ビークルダイナミクスというものを理解する必要があります」

「マクラーレンは『われわれの空力チームには実力が不足しており、より才能あるスタッフをリクルートすることも出来ていない』などとは言わないでしょう」

「長年F1を見てきましたが、なぜ正しい空力設計が出来るチームとそうでないチームがいるのか、その理由はまったく分かりません」

「なぜマクラーレンが正しい空力設計の方向性を見失い、突如としてトップグループから陥落してしまったか、その理由は分かりません。何故なんでしょう?」

マクラーレンのランド・ノリスをどう評価する?

「非常によくやっていると思います(長い沈黙)。それで十分ではないでしょうか」

「チームメイトであるカルロス・サインツJrとともに、大きな可能性を秘めた注目すべき存在です。ですが、本当のプレッシャーが掛かるまで、真の実力というものは分からないものでもあります」

ダニエル・リカルドが下したレッドブルからルノーへの移籍は最悪の決断だった?

「彼にとっては正しい決断でした。昨シーズンは常に困難に直面していましたから」

ノリスは「非常によくやっている」
ノリスは「非常によくやっている」

「今シーズン、この決断が前向きなものだったのか、藁にもすがる思いからだったのかが明らかになるでしょう」

「わたし自身、つねに出来る限り最高のパフォーマンスを持ったマシンに乗るチャンスに賭けてきたので、彼の決断は理解できます」

「それでも、この決断が大きな波紋を呼んだことは確かです。ルノーがひとりのドライバーにこれほどの大金を投じるというのは正しい判断だったのでしょうか?」

「ダニエルのような才能あるドライバーに投資するのは分かりますが、それでもこれほどの年俸を支払うことは正当化されるのでしょうか?」

「もしルノーが『予算がない』と言うのなら、わたしはその理由をダニエルの年俸分上げることが出来るでしょう…」

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