【冬がおススメ?】ボクスターで行くノースコースト500 素晴らしき冒険行 番外編
公開 : 2020.03.29 20:50 更新 : 2021.03.05 21:42
ピーク・ディストリクト・パス・マスター:アリエル・ノマド
この仕事を初めて20年近く、これまで何度も偉大なモデルに相応しい偉大な舞台を探し求めてきたからこそ、ミッドランド地方の地元近くに、素晴らしい景色の広がる道を見つけ出すことが出来たことが誇らしかった。
未だこの場所をご存知ないのであれば、是非ピーク・ディストリクトをお勧めしたい。
確かに周回ルートではないが、それでも紹介するだけの価値はあるだろう。
ヨークシャーとランカシャーの間、美しい英国の背骨に広がるウッドヘッド、スネークパス、そしてキャット・アンド・フィドルを運転してみたいと思わないドライバーなどいないだろう。
ミッドホープストーンズにあるウッドヘッド(A616号線)からスタートして、モーティマー・ロードのワインディングを南へ進むと、ウィグトウィズルという名の村を通過する。
スネーク・パス(A57号線)にぶつかったところで、グロソップへと西に向かった後、ボクストンまで幹線道路で南下すると、キャット・アンド・フィドル(A537号線)へと合流するので、ふたたびマックルズフィールド方向に西に進路をとる。
もし時間があればワースロウとハルム・エンド周辺を探索すべく南東方向へ向かっても良い。
昼間の長い春なら1日で走破出来るコースだ。
途中ひとつかふたつ速度監視カメラが設置されており、ところどころ道幅も狭いので、極端にワイドだったり速すぎるモデルは必要ないだろう。
そして、十分な視界は確保しておく必要があるのだから、わたしならアリエル・ノマドを選ぶ。
暖かいコートと分厚い手袋もお忘れなく。
マット・ソーンダース
サウス・ハムズ40:フォルクスワーゲンUp GTI
デボンで運転を覚えた身としては、景色の素晴らしいサウス・ハム中心を貫く周回ルートをお勧めしたい。
プリマスからA379号線を東へ向かうと、魅力的な店が立ち並ぶモッドバリーの街を通過するが、その反対にはまるでスパ・フランコルシャンのオー・ルージュを思わせる左-右-左と続く下りのタイトコーナーがある(コーナー出口にある石膏の壁を見て欲しい)。
そこからチャーチストウまでは一気に下るが、A381号線へと左折すると今度は心臓破りの上りが続いている。
次に通過するのは自由奔放さが魅力のトットネスであり、その後プリムス・ロード沿いに西へ進むとエイボンウィックに到達するが、ここからは流れのスムーズなA3121号線でアーミントンへと向かい、さらにA379号線へと戻ることになる。
では、クルマは何を選ぶべきだろう?
高い生垣に囲まれ曲がりくねった典型的なデボンの裏道が舞台であれば、若き日に乗っていた軽くモディファイした1979年製ミニ1000のことが頭によぎったが、現代のモデルなら、フォルクスワーゲンUp! GTIが同じような魔法を見せてくれるに違いない。
ジェームス・ディスデール