【唯一のオープン・クロスオーバー】VW Tロック・カブリオレ1.5 TSIへ試乗
公開 : 2020.03.25 10:20
オープンには多少の歩み寄りも必要
オプションは多数用意されるが、アクティブ・インフォ・ディスプレイと呼ばれるデジタルメーターも選択が可能。とても直感的に操作できるインフォテインメント・システムと、サイドサポートのしっかりしたスポーツシートが試乗車には付いていた。
フロントガラスの角度が寝かされた結果、ドライビングポジションは、固定ルーフのTロックより若干タイトに感じられる。少し違和感があるほど、フロントガラスの上部フレームが近い。座面の位置は低くした方が良いだろう。
ただし、ショルダーラインが高く、低く座るとクルマに囲まれた感じがする。グラスエリアの高さも低く、リアエンドが高くなっているから、全方位的に視界は標準のTロックと比べると短所といえる。
ソフトトップ化に伴い、荷室容量は284Lへと小さくなっている。標準のTロックは445L。そのうえ開口部は狭いから、荷物の出し入れも少ししにくい。オープンドライブを愉しむには、多少の妥協も必要なのだ。
Tロック・カブリオレを購入する動機は、理解できなくはない。SUVとしての乗りやすさと、オープンエアの爽快さの、2つの魅力を約束してくれるのだから。しかし、どちらの長所も歩み寄ることで成り立っているクルマでもある。
フォルクスワーゲンTロック・カブリオレ1.5 TSIのスペック
価格:2万8525ポンド(385万円)
全長:4270mm
全幅:1819mm
全高:1520mm
最高速度:204km/h
0-100km/h加速:9.6秒
燃費:15.5km/L
CO2排出量:146g/km
乾燥重量:1524kg
パワートレイン:直列4気筒1498ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:150ps
最大トルク:25.3kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック