【ここまで進化】ロータス・エヴァイヤのコンフィギュレーター まさに本物を再現

公開 : 2020.04.11 19:50  更新 : 2021.04.27 11:59

まるで本物のデザインスタジオ

これから130台限定のエヴァイヤの最後の1台が創り出されるまでの間、おそらくリアルタイム社のコンフィギュレーターを搭載した複数のコンピューターが世界中を旅することになるだろう。

「オーナーにとって都合の良い場所でエヴァイヤのスペックを相談することになりますが、それはロータスのディーラーではないでしょう」と、マックスウィーニーは言う。

レーシングカラー:ブラック&ゴールドやグリーン&イエロー、レッド、ホワイト、そしてゴールドといったかつてロータスのレーシングマシンで採用されていたカラーも、エヴァイヤのコンフィギュレーターでは選択することが出来る。
レーシングカラー:ブラック&ゴールドやグリーン&イエロー、レッド、ホワイト、そしてゴールドといったかつてロータスのレーシングマシンで採用されていたカラーも、エヴァイヤのコンフィギュレーターでは選択することが出来る。

「持ち運び可能なパソコンとタッチスクリーンさえあれば良いのです」と、ホルロイドも話しており、「エヴァイヤをリアルに再現するとともに、このクルマの技術的な特徴についてもご説明することが出来ます」とも言う。

目の前に置かれた高精細スクリーンに映るエヴァイヤはまるで本物のようだ。

このバーチャルのエヴァイヤが置かれているのは、バーチャルのスタジオであり、ノーフォークはヘセルにあるロータスのデザインスタジオをデジタルで再現したものだ。

「ヘセルの秘密のカーテンの裏側を見てみたいと思いませんか?」と、マックスウィーニーは話している。

「まさに本物のスタジオです。各メーカーもコンフィギュレーターに投資していますが、そのほとんどがひとつの背景設定しかありません」

「砂漠や伝統的なヨーロッパの都市、さらにはスタジオで同じ黄色がどれほど違って見えるかを再現したいのです。納車した時に『これは注文したカラーじゃない』とお客様が仰るような事態を無くしたいと思っています。いまはしばしばそうした事態が起こるのです」

背景もさまざま

何度かタッチスクリーンをスワイプすると、背景が柔らかな日差しに照らされたヤシの木と砂浜へと変わったが、さらにスワイプを続けると、今度は昨年秋にわれわれがエヴァイヤを撮影した時のような風景が再現されている。

それぞれ異なる背景のもとではボディカラーも微妙に違って見える。

光りの具合によって同じイエローもさまざまに見える。
光りの具合によって同じイエローもさまざまに見える。

「スタジオで決めた仕様と、実際に納車された車両の印象が極端に異なる場合があります」と、リアルタイム社代表のトニー・プロッサーは話す。

つまり、わたしのような興味本位の人間にとっても非常に興味深いこのコンフィギュレーターだが、実際にエヴァイヤを購入する顧客にとっては、まさに自らが望む車両を検討する重要なツールなのだ。

だからこそ、このコンフィギュレーターは非常に広範なスペックに対応するとともに、驚くほど簡単にカスタマイズを行うことが出来るようになっている。

「なかには非常に複雑なコンフィギュレーターもありますが、こうしたシステムは収益にも影響を与えます」と、マックスウィーニーは話す。

実際エヴァイヤのコンフィギュレーターはとても使いやすい。

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