【アフリカの悪路を3日間】ランドローバー・ディフェンダー110 Sへ試乗 前編
公開 : 2020.03.28 10:20 更新 : 2022.08.08 07:49
古いディフェンダーの雰囲気を残す車内
追って登場するベースモデルには、コイルスプリングが標準装備。初期のクルマ、試乗した110シリーズと間もなく登場する90シリーズには、エアスプリングが採用される。ディフェンダーの秀でた能力を支える、数多くの技術の1つだ。
運転席に座る。目前に広がるインテリアは、古いディフェンダーの雰囲気も残す。フラットなパネルがダッシュボードに大きく伸び、両サイドにはグラブハンドルが付いている。
小さなメーターパネルに計器類が並ぶ。ステアリングホイールが大きく、ドライビングポジションは高い。ゆったりしたシートと、視界に優れる点は新しい。クルマの見切りもわかりやすい。ドアミラーも大きい。
初代ディフェンダーはフォード・フィエスタ並みに狭く、フォード・フォーカス並みの短さだった。新しいディフェンダー110は、ミラーも含めた全幅で2105mm、スペアタイヤも含めた全長は5018mmもある。
ランドローバーのモデルの中でホイールベースは最も長く、3022mm。ディフェンダー90は、全長とホイールベースがそれぞれ500mm短い。
「この信号機を過ぎたら、今後3日間は舗装路を走れません」 助手席から教えてくれた。ディフェンダーの実力を確かめるため、相当なオフロードをたっぷりと走り込んだ。
3日後、滑らかなアスファルトに出会った時は、雪の溶けた春の道を走るように気持ちよかった。独立懸架のモノコックだが、ブラチュティガムの話す通り、気やすくSUVと呼べるクルマではなかった。
この続き、ドライブ・インプレッションは後編にて。