【いま手に入れないと手遅れ?】英国版AUTOCAR おススメ中古車10選
公開 : 2020.04.05 08:50
メルセデス・ベンツ製サルーン:1990年モデル230Eセダン
2995ポンド(38万4000円)、走行距離15万4000km
メルセデスの全盛期と言えば、それは間違いなくW123とW124がドイツでベージュ色のタクシーとして活躍していた時代だろう。
現代の複雑なシステムなどとは無縁の、ベーシックなビニル素材のシートと、可能であれば手動式ウインドウを備えた個体が望ましい。
1990年代初頭のSLとSクラスも偉大なモデルだが、W123/W124には実用的なセダンとエステートとしての純粋な魅力が備わっている。
極端に走行距離が多い車両であれば、ヘッドガスケットと油圧リフターに注意した方が良いだろう。
サスペンションが劣化した場合、ボールジョイントとショックアブソーバーを新品に交換する必要がある。
最大の懸念はケーブル類の劣化であり、非常に古い個体で錆が発生している場合、修理には莫大なコストが掛かる。
それでも、その価格は依然としてバーゲンと言える状態が続いており、これ以上クールなモデルなど存在しない。
マツダMX-5(日本名:ロードスター):2013年1.8iクロ・エディション
7999ポンド(102万5000円)、走行距離9万7000km
定番のユーズドモデルだが、完ぺきな1台だ。
ケーターハムほどハードコアではなく、純粋なロードスターとの生活を楽しみたいのであれば、少なくともMX-5がオーナーを悩ませるようなことはない。
まさにこのクルマは、ほどほどのパワーと見事なファンを備えた究極のドライビングマシンだと言える。
30周年を迎えたMX-5には数多くの選択肢が存在するが、もっとも手軽に楽しみを味わいたいのであれば、手に入れるべきは可能な限り新しいモデルとなる。
タイミングベルトテンショナーの破損と摩耗したドロップリンクによるサスペンション劣化、固着したブレーキキャリパーが意味しているのは、その他にも注意すべき点のある個体だということだ。
ベテランドライバーが所有していた個体であれば、大抵素晴らしいコンディションを保っている。
番外編:決して買ってはいけない…
マツダRX-8(2003年〜2010年)
注目するのは良いが、安いのには理由がある。
エンジン状態の見極めなど、このクルマのロータリーが抱える問題の一角でしかない。
BMW 320i(2005年〜2011年)
1シリーズと3シリーズで数多く採用されていたN43型4気筒エンジンはタイミングチェインに問題を抱えており、チェインの伸びとコマ飛びが発生する。
ランドローバー・ディスカバリー2(1998年〜2004年)
複雑な機構がオーナーを苦しめるだろう。
エアサスペンションはパンクし、トランスミッションの電子制御は時々しか機能しない。