【高速域でも息切れ知らず】ポルシェ・タイカン・ターボへ試乗 EVの新基準
公開 : 2020.04.01 10:20 更新 : 2021.02.10 17:27
純EVサルーンとして動的性能の新基準
ポルシェ・タイカンの場合ライバルも少なく、航続距離や充電時間に関しては比較が難しい。電圧800Vのシステムを採用し、数は少ないが350kWの容量の充電器を用いれば、80%までに要する時間は22分程度。
ポルシェは449kmの航続距離を主張しているが、試乗の結果からもおそらく現実的な数字だと思える。ちなみにテスラ・モデルSの航続距離は、141kmほど長い。
価格やエンジンモデルとの航続距離の差を考えれば、タイカンは手放しに受け入れられるクルマではないだろう。それでも、純EVのパフォーマンス・サルーンとして、動的性能の新しい基準を作り上げたことは間違いない。
多くの人はポルシェ・タイカン4Sで充分に満足できるはず。試乗車にも積まれていた、93kWhの大容量バッテリーを選ぶこともできる。何より動的性能を最優先したいというドライバーは、ターボSに惹かれるのかもしれないが。
ポルシェ・タイカン・ターボのスペック
価格:11万5858ポンド(1564万円)
全長:4963mm
全幅:1966mm
全高:1381mm
最高速度:259km/h(リミッター)
0-100km/h加速:3.0秒
航続距離:449km(WLTP複合)
CO2排出量:0g/km
乾燥重量:2305kg
パワートレイン:交流同期モーター2基
バッテリー:93.4kWhリチウムイオン
最高出力:625ps(オーバーブースト時:680ps)
最大トルク:86.5kg-m
ギアボックス:シングルスピード(フロント)/デュアルスピード(リア)