【タッチ式に逆行】ホンダ・フィット、ダイヤルコントロールの再導入 ドライバーの混乱を最小限に 欧州
公開 : 2020.03.31 19:50
多くのメーカーが、タッチスクリーンに移行する中、ホンダは、新しいジャズ(フィット)に、一部、アナログのダイヤルコントロールを再導入するそうです。スクリーンを見なくても操作ができ、運転中の信頼性を高めるとのことです。
ダイヤルコントロールの再導入
ホンダが、新しいジャズ(フィット)に、アナログコントロールを採用することを明らかにした。
ヒーターとエアコンの操作に、前世代のジャズのような、アナログのダイヤルコントロールを再導入するとのことだ。
ジャズのプロジェクトリーダー、田中健樹は「理由は非常に単純です。特にヒーターとエアコンの操作で、ドライバーの混乱を最小限に抑えたかったのです」と説明している。
「直感的な操作が難しいという、お客様からのフィードバックを受け、タッチスクリーンからダイヤルコントロールに変更しました」
「スクリーンを見なければシートヒーターの調節ができなかったので、見なくても操作できるように変更し、運転中の信頼性を高めました」と述べている。
ほとんどのメーカーが、最新のアウディA3に見られるような、スマートフォンと同様のタッチスクリーン・コントロールに移行しており、タッチスクリーンのみを選択するメーカーも増えてきている。
新しいアウディA3の、エレクトロニクス責任者、メラニー・リマーは、物理的なボタンの廃止について「スマートフォンで、タッチ機能を利用する人が増えている」ためと説明している。
また、新しいシステムは、以前のシステムと同じくらい、ユーザーフレンドリーだと付け加えた。
物理的なコントロールに戻るというホンダの決定は、間違いなく高齢のユーザーを含む一部の人々に支持されるだろうう。
しかし、ボイスコントロールがより広く採用されるようになれば、タッチスクリーンとアナログコントロールに関する議論は、自然に無くなっていくと予想される。