【421psの走りは?】AMG CLA 45 S試乗 新型CLAクラスのトップモデル、価格/内装も評価

公開 : 2020.04.06 10:20  更新 : 2021.12.28 00:06

「買い」か?

AMG CLA 45 S 4マティック+は、CLA 180の420万円高、CLA 250 4マティックの326万円高。

Eクラス・セダンなら、プラグイン・ハイブリッド車のE 350 eアバンギャルド・スポーツとほぼ同じ価格設定である。CLAの雰囲気に惚れて選ぶならCLA 250 4マティックで十分以上であり、実質1000万円級の予算建てで選ぶならEクラスというのが一般的な価値感だろう。

実用性・乗り心地・普段使いを軽視しないのが現代のAMGの姿か。
実用性・乗り心地・普段使いを軽視しないのが現代のAMGの姿か。

価格設定からすればAMG車は好事家向けのモデルである。

ところが過剰性能が好事家向けであっても、良質良識を土台にしているため間口広く馴染みやすい。ドライバーを値踏みする高性能でもなければ、分かりやすく誇張された特性もない。

乗員を苛むような乗り心地とか爆音を響かせる訳でもないので、凡百のスポーツカーより余程普段使いがいい。原理原則に則って綺麗にまとまりすぎている気もする。

趣味性とは、一般的な価値からすれば多少なりとも歪んでいた方がのめり込めるものだ。

価格相応の価値はあるかと問われれば「ある」。ここまで性能を高めながらドライバーも含めて乗る人に優しいクルマとしたのは賞賛すべきだ。

限界性能だけでなく走りの質感や汎用性においてもCLAクラスの頂点モデルであり、懐深い高性能は安心と信頼をもたらす。そのモノサシにおいてCLA 45 S 4マティックはコスパに優れたモデルと言っても過言ではない。

AMG CLA 45 S 4マティック+ スペック

メルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+

価格:865万円
全長:4690mm
全幅:1855mm
全高:1415mm

最高速度:-
0-100km/h加速:-
燃費:11.5km/L(WLTCモード)
CO2排出量:-
車両重量:1710kg

メルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+(日本仕様)。
メルセデスAMG CLA 45 S 4マティック+(日本仕様)。

パワートレイン:直列4気筒1991ccターボ
使用燃料:ガソリン
最高出力:421ps/6750rpm
最大トルク:51.0kg-m/5000-5250rpm
ギアボックス:8速オートマティック
乗車定員:5名

記事に関わった人々

  • 執筆

    川島茂夫

    Shigeo Kawashima

    1956年生まれ。子どものころから航空機を筆頭とした乗り物や機械好き。プラモデルからエンジン模型飛行機へと進み、その延長でスロットレーシングを軸にした交友関係から自動車専門誌業界へ。寄稿していた編集部の勧めもあって大学卒業と同時に自動車評論家として自立。「機械の中に刻み込まれたメッセージの解読こそ自動車評論の醍醐味だ!」と思っている。
  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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