【実物のほうが100倍良かった】フェラーリ・ローマ、日本上陸 4つの注目点とは 実車写真で解説

公開 : 2020.04.02 11:06  更新 : 2021.10.11 09:31

注目2 センターディスプレイ七変化

デュアル・コクピット・コンセプトでデザインされたローマのインテリアは、左右の空間を独立させた点が新鮮だ。

左右を分けるセンターコンソールで目をひくのが8.4インチの縦型センター・ディスプレイ。一見するとフェラーリ製のタブレットが置かれているようだ。

フェラーリ・ローマの内装。
フェラーリ・ローマの内装。

これまでの考え方ではナビを表示するのが一般的だが、ローマではそこから飛び出してオーディオや電話、空調、シートアジャストなどをタッチパネルで操作できる。

それと共にその状況を表示でき、あらゆる部分のコントロールが可能になった。主な機能は実車写真集で確認されたい。

注目3 イメージカラーはブルー・ローマ

フェラーリではニューモデルを発表する際に、イメージとなる訴求カラーが新たに用意されることが多い。

今回のローマのために用意されたのが「ブルー・ローマ(写真)」で、日本発表にもその外装色の車両が持ち込まれた。

フェラーリ・ローマのリアスタイリング。外装色はブルー・ローマ。
フェラーリ・ローマのリアスタイリング。外装色はブルー・ローマ。

一見するとガンメタに見えるが、ライティングにより紫系やダークブルーにも見える様々な表状を見せるカラーといえる。

デザイナーがスタイリングに合わせて作っただけに、ローマのキャラクターに良く似合っていた。

できれば太陽光の下でどのように映えるのか確認したいカラーである。

注目4 価格発表 納期は…

ポルトフィーノと共にフェラーリのエントリーモデルのレンジを受け持つのが新型車ローマ。注目の日本価格は2682万円と発表された。

姉妹モデルでオープン・タイプのポルトフィーノは、2631万円のプライスタグが付く。ローマはその51万円高となる。

フェラーリ・ローマの後席。
フェラーリ・ローマの後席。

アップグレードされた中身とスタイリングのインパクトを考えるとお買い得といえる。

クルマ好きや業界内の評価も高いだけに、リセールバリューを期待できることも見逃せない。そしてオラオラ感の無いエレガントさは、これからの1つのトレンドになることが予想される。

なお納期については現時点では不明となっている。

イタリアでコロナウイルスが猛威を振るっている影響で、フェラーリ社もラインを止めたためオーダーが積み上がってしまい正確な納期が分からないのである。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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