【実力は初代の引き立て以上】VWゴルフII GTI(2代目) 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.04.03 10:20  更新 : 2021.07.12 18:46

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

ロッカーカバー・ガスケットとカムシャフト・オイルシールからのオイルのにじみを確認。ガスケットの不具合に伴う、クーラントとオイルが混ざることで起きる乳化や、点火系とインジェクションの状態もチェックポイント。

不安定なアイドリングは、アイドル・コントロールバルブの不具合が原因かもしれない。タイミングベルトの交換歴は確認したいが、購入後はとりあえず新調した方が無難だ。

電気系統

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(2代目・英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(2代目・英国仕様)

長期間放置されていたクルマなどの場合、水が車内に侵入し、湿気で電気系統が痛む。すべての電気系統が正常に動くか確認したい。パワーウィンドウやエアブロワー、ライトや計器類など。

トランスミッション

5速目のギアはトランスミッション内の高い位置にあり、オイル量が減ると潤滑不良で故障を引き起こす。リンケージロッドの磨耗で、変速フィールが悪くなることがある。

サスペンションとブレーキ

ステアリングに伝わる異常振動がないか、試乗で確かめたい。ドライブシャフトの劣化や、ホイールバランスなどが原因。ステアリングに伝わるコツコツという感覚やダルいフィーリングは、ブッシュ類の磨耗。

ダンパーやドライブシャフト・ブーツの状態も確認しておきたい。

ボディ

サイドシルやサブフレーム、フロント・バルクヘッド下部やフロントシャシー周り、バッテリートレイ付近などのサビに注意。ホイールアーチや給油口カバー、ドアの下部、サンルーフやフロントガラスの周辺も錆びやすい。ドアハンドルの動きがスムーズかも確かめたいところ。

インテリア

ひどく傷んでいるクルマは避けたい。天井の内張りが垂れてくるのは珍しくない。イーベイなどのウェブサイトを探せば、状態の良いシートやダッシュボードが安価に手に入る。

オーナーの意見を聞いてみる

ライアン・ジョーンズ

「6カ月ほど楽しんだゴルフGTIを手放しました。1989年式で18万9900kmくらいの走行距離です。当初3000ポンド(40万円)で個人売買するつもりでしたが、2300ポンド(31万円)に値下げ。最終的に1800ポンド(24万円)で手放しました」

「決して最上級の状態ではありませんでしたが、信頼性は良かったです。燃料ポンプが詰まったことくらいでしょうか。サンルーフからの水をクルマ後方へ流すドレインが錆びて詰まり、天井の内張りやフロアを湿らせていました」

「整備は難しくなく、大変なことは大きなボルトを外すことくらい。購入するなら整備記録を見て、定期的に走ってきたのか見ておくと良いでしょう」

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