【BMW M3とAMG C63へ挑戦状】レクサスIS F 英国版中古車ガイド 信頼性は高い

公開 : 2020.04.09 10:20  更新 : 2021.07.12 18:46

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

8000km毎のエンジンオイル交換を守っていれば、V8エンジンはとてもパワフルで、チューニングも可能。初期のクルマはウオーターポンプからクーラントが漏れる場合があるので、液量は確かめたい。エンジンルーム内のクーラント漏れの跡も目視する。

より深刻なのが、ヒート・エクスチェンジャーからの液漏れ。修理には数日を要する。液漏れ防止剤入りのクーラントでごまかしている場合がある。

レクサスIS F(英国仕様)
レクサスIS F(英国仕様)

フルパワー時の変速時に、エンジンの補機ベルトが鳴いていないかも確認したい。テンショナーとの交換は、安くはない。

トランスミッション

一部のオーナーはフルード漏れを指摘しているようだから、定期点検の時にフルードの量は確認した方が良いだろう。

サスペンションとステアリング

初期のIS Fは、乗り心地に難がある。当時のAUTOCARでも、スプリングは動くがダンパーのしなやかさに欠け、滑らかな路面を除いて乗り心地は悪くギクシャクしている。高速で丘の頂上を通過すると、浮き上がるような感覚がある、とレポートしている。

電動パワーステアリングはリモート感があるが、操舵感は正確でダイレクト。ホイールのアライメントにもかなり敏感。

ブレーキ

AUTOCARは高く評価していたブレーキ。車重は1720kgもあり、422psのクルマだから、減りは早い。

ボディ

修復した経歴に気をつける。リア周りは特に。

インテリア

運転席のサイドサポートが擦り切れていないかを見る。インフォテインメント・システムが正常に動くかも確認したい。

オーナーの意見を聞いてみる

ジャック・ジョーダン

「息を呑むほど速く、珍しいクルマです。わたしのIS Fは2008年式で、9万4500kmほど。トランスミッションの変速は速く、エンジンのパワーに引き込まれてしまいます」

レクサスIS F(英国仕様)
レクサスIS F(英国仕様)

「初期型のウオーターポンプの不具合はよく報告されている部分ですが、それ以外はレクサスらしく、信頼性はとても高いですね。このクルマも漏れる前に保証の中で交換してあります」

「レクサスのディーラーも、わたしは評価しています。とても気配りがよく、対応は素早く、メンテナンス費用も妥当なものです。古いクルマでも対応は変わりません」

「走りに夢中になれるクルマなので、タイヤとブレーキの消耗は早いです。でも、ハイパフォーマンスカーですから、当然ですね」

知っておくべきこと

もし任意保険で事故の修理をした場合、レクサスの正規部品を用いていると、レクサスのディーラーがその記録を保持している。問い合わせれば内容を知ることができる。スピンしてリアホイールを交換しているような場合でも同様。

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