【詳細情報】AMG版メルセデスEQS、2022年発売 600ps超えの電動高級サルーンか 欧州

公開 : 2020.04.07 17:50  更新 : 2021.04.27 07:08

ドライブトレイン

メルセデスが提供するドライブトレインの、最も強力なデュアルモーター・セットアップは、コンセプトカーと同様、477psおよび77.4kg-mを出力すると予想されている。

ただし、これは最も強力なEQSバリエーションにはならないだろう。

テスラ・モデルS
テスラモデルS

メルセデスのAMGパフォーマンスカー部門は、さらに強力な量産EVモデルを開発している。

メルセデスのエンジニアによると、ツインターボチャージャー付き4.0L V8ガソリンエンジンからパワーを得た、既存のS63 4マティックと同等のセットアップを用意していると言う。

このことから、2022年の発表が予想されているレンジトップのAMG EQSは、デュアルモーターを搭載する標準モデル最強バージョンの608psおよび91.6kg-mを、はるかに超えるだろうと予想される。

一方、ライバルである、テスラの現行モデルSの最も強力なバージョン、P100Dは、795psおよび116.2kg-mを出力する。

また、確認はされていないが、AMGは、従来の燃焼エンジンモデルで採用されているものと同様の、モジュール式電気ドライブトレイン戦略を承認したと言われている。

現行の63バッジ付きのAMGモデルが、一般的な燃焼エンジンを共有するように、EQSの今後のAMGバージョン、より小型のEQEサロン、およびEQGと呼ばれると予想されるGクラスの電動オフローダーが、同じ高性能ドライブラインを共有する可能性がある。

EQAEQBなどのよりコンパクトなモデルが、同様のメリットを受けるかどうかは、まだわかっていない。

予想される性能

テスラの、トライモーターのセットアップは秘密に包まれているが、811psと138.2kg-mを超えるモデルが開発されていると噂されている。

フォルクスワーゲンも、高性能電動ドライブトレインに取り組んでいることが知られている。

新型ジャガーXJ イメージ図
新型ジャガーXJ イメージ図

VWは最近、Rパフォーマンスカー部門の新しいドライブトレインのベースとして、ID.Rスポーツカープロトタイプの開発で得られた、技術を採用している。

コンセプトと同様に、EQSのAMGバージョンは、個々のホイールに供給されるパワーとトルクの量を変えることができる、高度な可変的四輪駆動システムを搭載する。

メルセデスが、0-97km/h加速4.2秒を達成する可能性があると言う新しいモデルは、標準のEQSよりもさらに強力な加速を実現する。

180km/hでリミッターのかかる現行EQCとは異なり、パフォーマンスカーのポジショニングに合わせて、最高速度が250km/hまで引き上げられる可能性がる。

EQSのモーターのエネルギーは、フラットフロア内に格納される、100kWhのリチウムイオンバッテリーから供給される。

WLTPテストサイクルで最大690kmの航続距離を提供すると予想されているが、実際の数値は515km前後になるだろうという情報もある。

ポルシェタイカンと同様に、350kWの急速充電をサポートし、20分でバッテリーを容量の80%まで充電できるという。

また、新しく開発されたエネルギー回生システムも採用される。

メルセデスAMGが、フォーミュラ1ですでに採用している技術を利用し、ブレーキ時に既存のシステムをはるかに超えるレベルの、運動エネルギーを回収すると言われている。

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