【常用域のエンジンノイズと小さな警告音】マツダ3 2.0(2) 長期テスト
公開 : 2020.04.12 08:50
常用域でのエンジンノイズ
2.0Lのスカイアクティブ-Xは、常用の回転域といえる2000rpmから4000rpmで、荒々しいノイズを放つ傾向がある。ハーフスロットル時には、ディーゼルエンジンのノッキングのような音を発することもあるようだ。寒い季節だからか、ガラガラとした音をわずかに聞くこともある。
ただし、長期テストのマツダ3は初期生産ロットでもあるから、多少は大目に見れる。より高価なクルマで、3よりうるさいノイズを発するクルマがあることも確かだ。
マツダ3のトーションビーム式のリアサスペンションについて、読者から先代までは独立懸架式だったという指摘をもらった。確かに安価な構造だが、近年では標準的な仕様になりつつあるといえる。
メルセデス・ベンツAクラスでも、低グレードには採用されているし、最新のフォード・フォーカスも、一部を除いてすべてトーションビーム式となっている。スペース効率が遥かに優位だという点が大きい。
マツダ3の場合は、すでにAUTOCARでの試乗で、操縦性に優れた評価を与えている。乗り心地に関して小さな不満もあったが、それは大径の18インチホイールに起因しているものだろう。
テストデータ
気に入っているトコロ
インフォテインメントシステム:2019年らしいタッチモニターには、操作性の良いロータリースイッチが付いている。運転中は特に、遥かに直感的な操作を行えて良い。
気に入らないトコロ
エンジンノイズ:高回転域では聞いていて心地いい。だが低回転では洗練性に欠ける。もう少し防音処理をしても良かった。
テスト車について
モデル名:マツダ3 2.0 180PS GTスポーツ(英国仕様)
新車価格:2万6675ポンド(381万円)
テスト車の価格:2万7545ポンド(393万円)
オプション装備
マシングレー・メタリック・ペイント:670ポンド(9万5000円)
バーガンディ・レザートリム:200ポンド(2万8000円)
テストの記録
燃費:15.1km/L
故障:なし
出費:なし