【需要は伸び続ける】フォルクスワーゲン PHEVのバリエーション拡大計画を明らかに
公開 : 2020.04.10 11:20 更新 : 2021.07.27 14:54
VWは、PHEVのバリエーションを拡大するそうです。環境に優しいだけではなく、トルクやパワーの点で妥協する必要がなく、高いパフォーマンスを得られるため、今後10年に渡りその需要は伸び続けると予想しているそうです。
PHEVバリエーション拡大
フォルクスワーゲンは、プラグインハイブリッド・モデルのバリエーション拡大の計画を明らかにした。
同社は最近、2.9L V6エンジンとモーターで合計463psを発生する、プラグインハイブリッド・パワートレインを搭載した、トゥアレグRを発表した。
ガソリンエンジンを搭載するゴルフGTIと同じ245psを出力する、ゴルフGTEの最新バージョンに続く形となる。
VWは今年、ゴルフGTEと同じパワートレインを採用する可能性が高いとされる、新しいティグアンGTEとアルテオンGTEを発売し、プラグインハイブリッド・ラインナップをさらに拡大する。
VWの電動ドライブトレイン・プロジェクトマネージャーであるカイ・フィリップは、高性能プラグインハイブリッド・モデルを提供することで、電動パワートレインをスポーツモデルに引き上げることが出来ると語る。
「電動モデルを魅力的なものとする1つの手段です。ドライバーの希望に応じて、電動モーターと高性能エンジンを合わせて使うことができます」
「プラグインハイブリッド・システムでは、トルクやパワーの点で妥協することなく高いパフォーマンスが得られるため、2つのコンポーネントを使用してできるだけ魅力的なクルマに仕上げたかったのです」とフィリップは述べている。
PHEV、今後10年の間に需要増
すべてのVWパフォーマンスモデルが、将来PHEVパワートレイン・オプションを搭載するかという問いに対し、フィリップは「CO2排出量を削減するために、長期的な取り組みを行っています。電動モデルとプラグインハイブリッドのシェアは大きくなり、内燃モデルの提供は減少するでしょう」と述べている。
フィリップはTロックGTEモデルの可能性について「MQBプラットフォームなら、技術的には可能でしょう」と述べ、否定はしなかった。
しかし、245psを発揮するゴルフGTEパワートレインの採用も可能だと思われる、このようなモデルは「市場の需要に左右される」とも語っている。
「現時点で最もよく売れているSUVモデルは、ティグアンです。プラグインハイブリッド・パワートレインも優先して採用されます」
プラグインハイブリッド・テクノロジーは、CO2排出量削減のため、電動モデルを投入するまでの間、メーカーが提供する一時的なものと見なされることが多い。
一方、フィリップは、PHEVは今後10年の間、需要が増え続けると予想する。
「プラグインハイブリッドのピークはまだ先です。今後8〜10年で来ると個人的には考えています」
「しかし、それは純粋な電動モデルの、市場での成功に大きく左右されるでしょう」とフィリップは述べている。