【新型コロナウイルス】クルマ好きにおススメ 自宅でのお楽しみ 書籍編
公開 : 2020.04.19 18:50
CAR GUYS vs BEAN COUNTERS:ボブ・ルッツ著
場所や相手に関係なく思ったことを口にするボブ・ルッツは、つねにジャーナリストの憧れだった。
さらに、それがカーガイの嘘偽りのない発言だという理由から、ルッツはその軽率な発言の多くを許されてきてもいる。
多作なルッツには他にも読むべき著作があるが、大きな儲けよりも適切な利益を重視することでGMを復活させた方法を描いたこの一冊に勝るものはない。
HOW TO BUILD A CAR:エイドリアン・ニューウェイ著
自動車のように複雑な機械を設計する方法など、多くにとってはまったく理解不能であり、それがモータースポーツの最高峰となればなおさらだろう。
だが、その教えを請うのにF1でもっとも成功したデザイナー以上の存在などいるだろうか?
自伝でありマニュアルでもあるこの一冊には、マーチ881からレッドブルRB8までが登場し、明快なスケッチとともに、平易な言葉で自動車設計の要点と機械設計におけるイノベーションが解説されるとともに、普段は隠されているファクトリーの裏側を知ることも出来る。
ヘインズ整備マニュアル
最新モデルでもなければ、決して完調とも言えない愛車のために手に入れたものの、ページを開かれることなく本棚に置かれたままになっているヘインズのマニュアルがあるに違いない。
いまこそ埃やクモの巣を払ってこのマニュアルとともに愛車と真剣に向き合うタイミングだ。
だが、例え修理が無事に終わったとしても心配無い。
いまやヘインズからは、完全菜食主義者向けの「Vegan Man」や、国際宇宙ステーション向けなどさまざまなマニュアルが登場しているのだ。
興味が湧いてきたのではないだろうか?
HIGH PERFORMANCE:ピーター・グリムズデール著
4Carと呼ばれていたウェブサイトに夢中だったころ、チャンネル4のナイスガイ、ピーター・グリムズデールはこのサイトを大いにサポートしてくれていたが、当時のわたしは彼が偉大な作家でもあるということを知らなかった。
この本には英国モータースポーツの栄光の日々が見事に綴られている。
お勧めの一冊だ。
CARS: ACCELERATING THE MODERN WORLD:ブレンダン・コーミエ著
ヴィクトリア&アルバート博物館で開催されている「Cars: Accelerating the Modern World」を見に行かれた方であれば、この展示がどれほど魅力的なものかご理解頂けるだろう。
だが、展示会に行けないいま、次善の策とも言えるのがこの豪華な一冊であり、フォード生産方式の台頭から、1920年代のブルックランズを舞台にしたモータースポーツ黎明期、さらにはジェット戦闘機を模して創り出された1953年のファイアーバード1コンセプトなど、注目すべき展示が網羅されている。
さらには、現代社会における電動化と自律運転の問題までカバーしているのだ。