フランクフルト・モーターショー:ジャガーC-X17
公開 : 2013.09.10 22:30 更新 : 2017.06.01 02:15
ジャガーC-X17コンセプトがフランクフルト・モーターショーでデビューした。このモデルは、91年のジャガーの歴史の中でも最も野心的なエクスパンション・プログラムの始まりを意味する。また、情報筋によれば、このスポーツ・クロスオーバー・コンセプトは、これに続くコンパクト・ジャガーに採用されるプラットフォームのプレビューでもあるという。このプラットフォームは、軽量で剛性の高いアルミニウム・モノコック・ストラクチャーがベースで、ジャガーの社長によれば、「ジャガー・ブランドの将来的な革新を支える」ものであるという。
この新しいストラクチャーはiQと呼ばれ、今後のジャガーのベースとなるものだ。そして、それはランドローバーと共有するものでなく、ジャガー独自のプラットフォームとなる。
ジャガーの社長は、モジュラー・タイプのスケーラブルなプラットフォームのため、あらゆるサイズに適合できるほか、自由なインテリア・デザインを生み出すことが可能だという。
C-X17が新しいコンパクト・ジャガーと密接な関係にあるかという問いに対しては、デザイン・ボスであるイアン・カラムは、ただコンセプト・モデルであるからとお茶を濁した発言しかしていない。しかし、このデザインが、コンセプト・モデルだけで終わるはずがないのは確かだ。
カラムはこのC-X17のラウンチに際し、「この革新的なスポーツ・クロスオーバーは、われわれの持つスポーツカーと、フレキシビリティ、ユーザビリティ、そしてスペースにおいて融合するものだ。スタイルは異なるが、ジャガーであることは間違いない。また、テクノロジーやパフォーマンス、そしてデザインにおいてもひとつのデモンストレーションになる。」と語っている。また、「まぎれもなくF-タイプの影響を受けてはいるが、ジャガーがまったく新しい並を市場に起こすことになるモデルだ。」ともコメントしてる。
C-X17は全長4720mmで、レンジローバー・イヴォークよりも400mm長い。しかし高さは1650mmと変わりない。ホイールは23インチとスポーティさを強調し、F-タイプのようなテール・ランプや緩やかなルーフ・ラインも同様にスポーティなモデルであることを主張する。フロントのデザインは古典的なジャガーに見られるボンネット・ラインとフロント・グリルが採用され、上品なスタイルとなっている。
ブレーキ・ベースのトルク・ベクタリングとインテリジェント4WDシステムが採用され、トップ・クラスのダイナミクスを持つとされている。
「新しいアルミニウム・ストラクチャーは、ラグジュアリー・モデルから高いテクノロジーの移植を可能とするとともに、求めやすい価格を設定することも可能だ。」とブランド・ディレクター、エイドリアン・ホールマークはコメントしてる。