【初代の注目度もアップ】レンジローバー・イヴォーク 英国版中古車ガイド
公開 : 2020.04.17 10:20 更新 : 2021.07.12 18:46
不具合を起こしやすいポイント
エンジン
排気ガス循環システム(EGR)からのクーラント漏れを確認する。ターボホースにヒビや割れがないかも見ておく。
トランスミッション
ハルデックス・ポンプの不具合が出ると、トラクション低下という警告が表示される。修理はおおよそ1000ポンド(13万5000円)程度。
不整地と舗装路面とをまたぐようにクルマを止め、不整地側のタイヤが加速時に滑らないかを確認することで、4輪駆動システムの状態がわかる。6速ATなら、滑らかに変速するかも確かめる。
9速ATの場合、アイドリングストップが機能してから、ドライブへ入れると強い変速ショックがある場合、ソフトウエアの更新が必要なことがある。アイドリングストップが機能しない場合は、バッテリー電圧が低い可能性がある。
サスペンション
試乗して、ダンパーやブッシュ類からのコツコツとした音やキシミがないか確かめる。ステアリングに不自然な緩さや振動がないかも確認したい。スピードバンプを超えたときの強い衝撃は、受け入れるしかない。
警告灯
エンジン始動後にすべてが消えるかを確かめる。エンジンの警告灯は、ディーゼル・パティキュレートフィルター(DPF)を含む、排気ガスの制御装置の不具合でも点灯する。排気ガスのススの発生にもつながる。
ボディ
ボディがサビている場合、事故が理由の可能性あり。オフロード走行で下面をぶつけていないか、下を覗いて確かめたい。リモート・コントロールによるドア開閉の不具合は、良く起きるもの。
インテリア
インフォテインメント・システムを含めて、すべての機能が動作するかを確認する。荒れた路面を走行して、内装パネルなどの組み付けに緩みがないかも確かめたい。レザーシートの状態は良いものを選ぶべき。
リコール
すべてのリコールが対応済みか調べる。
専門家の意見を聞いてみる
ジェームズ・ホーランド キース・ゴット社サービスアドバイザー
「以前はランドローバーの正規ディーラーで技術者をしていました。ドア・キャッチ部分の不具合のほかに、排気ガス循環システム(EGR)とハルデックス・ポンプが故障しがちです。それ以外は、大きな不具合は発生しなかったと記憶しています」
「もし正規ディーラー以外のガレージで整備をお願いする場合は、ちゃんとダイアグノーシスがあるか、確認した方が良いでしょう。ジャガー・ランドローバーのサービス記録や技術情報にもアクセスできているかどうかも、確かめた方が良いと思います」