【2代目へモデルチェンジ】メルセデス・ベンツ新型GLA 250 ドイツで初試乗 前編
公開 : 2020.04.18 10:20 更新 : 2020.04.18 10:35
アウディQ2とBMW X2のライバルとなる、GLAが第2世代へとモデルチェンジ。新プラットフォームと4輪駆動システムを備え、上質な乗り心地とスポーティな走りも両立させています。英国編集部がドイツで評価しました。
大成功を収めた初代を超えられるか
初代メルセデス・ベンツGLAが発表されたのは2014年。世界各国で述べ100万台を超える販売を達成し、大成功を収めた。
その初代GLAは、中身をよく見れば第3世代のAクラスの車高をわずかに上げ、たくましい見た目を与えたクルマに過ぎなかった。マーケティング主導だったのかもしれないが、クロスオーバーとしての機能面は、物足りないものだった。
だが、2代目のGLAは異なる。明確に初代より良い。メルセデス・ベンツのコンパクトモデル・ラインナップを構成する、8台体制の1角を力強く担える。
アウディQ2やBMW X2という、ファッショナブルで才気あふれるライバルに対抗するべく、求められるデザインと技術が盛り込まれている。Aクラスとのメカニカルな部分での共通性は変わらないが、一新されたGLAは、際立つ個性を獲得した。
メルセデス・ベンツらしい品質を備え、訴求力も一層高い。試乗を始める前に、まずは2代目GLAの概要を見ていこう。
スタイリングは、読者によって好みも分かれる部分でもあるから、筆者の意見はか書かないでおこう。ボディサイズは、全長が14mm短くなり4410mm、全幅は30mm広がり1834mm、全高は104mm高く、ルーフレールなしで1611mmとなった。
比較として主要ライバルの数字を並べてみると、アウディQ2は全長4191mm、全幅1794mm、全高1508mm。BMW X2は、全長4360mm、全幅1824mm、全高1526mmだ。新しいGLAは、この2台より一回り大きい。
小さくてもしっかり最新のメルセデス
初代から全長は短くなっているものの、実用性や用途が削られたわけではない。ホイールベースは30mm長くなり、2729mmを確保。車内空間も合わせて広がり、特に後部座席にゆとりが生まれている。
新しいGLAのトリムグレードは、当初7種類でスタートする。エンジンは4気筒ガソリンが2種類と、4気筒ディーゼルが1種類。どのクルマが英国や日本に入ってくるかは未定のようだ。
エントリーグレードとなるのが、前輪駆動のGLA 200。エンジンはルノー由来の1.3Lガソリンターボで、163psと25.3kg-mを発生する。当面はトップグレードとなるGLA 250は、前輪駆動か4輪駆動かを選べる。エンジンは2.0Lのガソリンターボで、225psと35.6kg-mを発揮する。
ディーゼルエンジンを積むモデルは、150psと32.2kg-mのGLA 200dと、189psと40.7kg-mのGLA 220dの2種類が用意される。エンジンはどちらも同じ2.0Lの4気筒ターボ。前輪駆動と4輪駆動が用意される。
トランスミッションは、前輪駆動のGLA 200のみ、ゲトラグ社製の7速デュアルクラッチAT。残りのすべてのGLAには、メルセデス・ベンツ製の8速デュアルクラッチATが充てがわれる。
今回試乗したのは、4輪駆動のGLA 250 4マティックで、トップグレードに位置するクルマ。小さくても、しっかり最新のメルセデスらしさが盛り込まれている。
車内にレイアウトされるダッシュボードや操作系、独立した配置のデジタルモニターなどは、AクラスやBクラス、CLAやGLBでもおなじみのもの。既視感があるともいえる。