【2代目へモデルチェンジ】メルセデス・ベンツ新型GLA 250 ドイツで初試乗 前編

公開 : 2020.04.18 10:20  更新 : 2020.04.18 10:35

広さもプレミアム度も増した車内

試乗車はオプション満載状態で、7.0インチではなく、10.2インチのデュアルモニターにマルチカラー・ヘッドアップ・ディスプレイを装備。最新のマルチファンクション・ステアリングホイールと、各所に配されたヘアライン仕上げのアルミニウム・トリムが、高級感を引き立てる。

見た目でも触感でも、GLAに相応しいプレミアム感が漂う。ステアリングホイールからは、簡単に音声認識機能やタッチモニターの機能にアクセスでき、操作も直感的に行える。

メルセデス・ベンツGLA 250 4マティック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツGLA 250 4マティック(欧州仕様)

インフォテインメント・システムもOSのMBUXも、反応は印象に残るほど良好。移動中の操作や指示も容易だった。

クロスオーバーらしくGLAは車高が持ち上げられ、前席の着座位置はAクラスのハッチバックより140mm高い。運転姿勢は直立気味の、いわゆるコマンドポジションを取れる。

全高も増したことで、前席の頭上空間は初代のGLAより22mm増加。クラス水準で見れば、風通しの良い、広々とした運転環境を得ていると思う。

後部座席の膝周り空間は初代より116mmも広くなった。リアシートは標準では固定式だが、オプションで最新のBクラスGLBと同じベンチシートを選ぶこともできる。前後に140mmスライドが可能だ。

ドアの開口部は横に広くなり、リアタイヤのホイールアーチ部分の侵食は小さく、乗り降りもしやすい。ただし後部座席の場合、傾斜するルーフラインのおかげで頭上空間は6mmだけだが、狭くなっている。

最も強く光るハンドリングと乗り心地

新しいGLAは全長を短くしつつ、荷室容量を14Lも増やしている点もポイント。GLAの容量は435Lとなり、Q2より30L大きく、X2より35L小さい。

サスペンションはすべてのGLAで、フロントがマクファーソン・ストラット式となり、リアがマルチリンク式。オプションでアダプティブダンパーが選べる。

メルセデス・ベンツGLA 250 4マティック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツGLA 250 4マティック(欧州仕様)

ホイールベースは30mm伸びているが、トレッドもフロントで36mm、リアで46mmも広げられている。前後左右に足を伸ばし、安定性を高めている。ホイールアーチも拡大され、17インチから20インチまで、幅広いサイズのアルミホイールを履かせることが可能だ。

試乗で最も強く輝いていた部分が、メルセデス・ベンツの技術者が注力したと思われる、ハンドリングと乗り心地。際立って良い。これを実現しているのが、アップデートで剛性を向上させた、MFAプラットフォームにある。

GLA 250 4マティックには、初期の油圧式にかわり電動式を採用した、マルチプレート・クラッチを備える4輪駆動システムを搭載。路面変化に伴うグリップ状況に応じて、最適なパワーを前後間で分配してくれる。

コンフォートとエコ・モードの場合、通常は前輪に80%、後輪に20%の割合で駆動力が割り振られる。スポーツ・モードを選ぶと、前輪30%、後輪70%と、リアタイヤに主導権が移った設定になる。オフロードモードでは、前後ともに同値の50:50に変化する。

GLAの基本情報はこのくらいにして、走り出してみよう。続きは後編にて。

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