【ボローニャ・チームで闘う】ランボルギーニ 人工呼吸器のシアレ社をサポート 新型コロナウイルス
公開 : 2020.04.16 16:02
伊ランボルギーニが、同郷の人工呼吸器メーカー大手をサポートすると発表。増産に追われる「シアレ社」を、ランボの3Dプリンティング技術で支えます。製造が始まった呼吸シミュレーターの写真も届きました。
新型肺炎 サプライチェーンに打撃
伊アウトモビリ・ランボルギーニと、同じくボローニャに拠点を置く人工呼吸器メーカーが手を組んだ。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、イタリアでは人工呼吸器が不足していることに加え、製造に必要なパーツの供給が追いついていない。
イタリアの人工呼吸器トップメーカーである「シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループ」は、こうした状況のなか増産に努めてきたが、同郷のランボルギーニがこれに手を差し伸べることとなった。
ランボルギーニが支援するのは、呼吸シミュレーターの共同開発と製造。シミュレーターとは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査する前に、初期評価を行うために使うもの。
3Dプリンティング・ラボで設計
ランボルギーニの研究開発部門は、自社の3Dプリンティング・ラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了。構成部品の最適化を果たし、週産18台のシミュレーター製造を可能にした。
これと並行して、HPジェットフュージョン3D 4200プリンターを使用し、ポリカーボネート製の医療用フェイスシールドの生産も続ける。0.08mmの精度で印刷できるMJFテクノロジーを活用するのが特徴だ。
ランボルギーニは、「エミリア=ロマーニャ州に拠点を置く、異なる分野において先端的な技術で製品を生み出す2社の今回のコラボレーションは、コロナウイルスに対して力を合わせて闘うイタリア企業の責任感と団結力の象徴です」と発表している。