【日本で買えないトヨタ車3選】センチュリー/クラウン存在せず アバロン/アイゴを知っている?
公開 : 2020.04.21 05:50 更新 : 2021.10.13 13:54
トヨタは、仕向け地に応じてさまざまな車両を作り分けています。カローラは同じ名前でもサイズが違ったり、センチュリーなどおなじみのモデルが存在しなかったり……。海外マーケット事情が新鮮に感じられるでしょう。
じつは違う 海外/国内のカローラ
トヨタと言えば言わずと知れた日本を代表する自動車メーカーの1つ。それだけに日本国外でも高いシェアを誇っており、仕向け地に応じてさまざまな車両を作り分けている。
今回はそんな海外向けに作られた、日本では正規販売されていないトヨタ車を集めてみた。まずご紹介するのは、トヨタのスタンダードカーの1つであるカローラだ。
日本では昨年フルモデルチェンジを果たし3ナンバー化されたカローラは、一見すると海外仕様と共通のボディを持つようになってサイズアップしたかのように見える。
しかし実はデザインこそ共通しているが、全長で135mm、全幅で35mm小さい専用ボディとなっているのである(セダンでの数値)。
そのため、輸出仕様と国内仕様が並ぶと(そのシチュエーションは限りなくゼロに近いが)国内仕様が一回り小さく見えるのである。
搭載されるエンジンも、1.8Lのガソリンエンジンとハイブリッドは共通ながら、1.2Lターボ仕様は存在しない。
代わりに2Lのダイナミックフォースエンジンがラインナップされ、6速iMTも設定されるほかフロントバンパーもアグレッシブなデザインのスポーティグレード扱いとなっている。
北米、センチュリーもクラウンもない
日本国内におけるトヨタブランドのフラッグシップと言えば、やはりセンチュリーやクラウン、もしくはアルファードやヴェルファイアと考える人もいるかもしれない。
しかし、そういった車種が存在しない北米市場でのフラッグシップモデルとはなんなのだろうか?
それはなんと前輪駆動の大型セダン、アバロンなのだ。
初代、2代目と日本でもアメリカからの輸入車として販売されていた(2代目はプロナード名義)ので、名前に聞き覚えがある人もいるかもしれない。
アバロンは北米市場で独自の進化を果たし、現在は5世代目が販売されている。
2018年に登場した5代目アバロンは、トヨタの新型プラットフォームであるTNGAを採用したモデルであり、搭載されるエンジンはV6 3.5Lと直4 2.5Lハイブリッドの2種類。
フラッグシップモデルにもかかわらず「TRD」というスポーティグレードが用意されているのはいかにもアメリカ的である。
また日本ではシエンタからノア3兄弟、アルファード/ヴェルファイアまで、大小さまざまな3列シートミニバンが用意されているが、北米市場で販売されるミニバンはシエナという車種のみ。
ミニバンよりもセダンやSUV、ピックアップトラックが人気のアメリカらしいラインナップと言えそうだ。