【パクリと言われても仕方ない】忘れられない中国製コピー車 17選
公開 : 2020.04.25 07:20 更新 : 2021.03.05 21:37
中国の自動車メーカーが発表するクルマの中には、われわれがよく知るクルマのデザインを、あからさまに模倣したと思われるものが、これまで存在してきました。そんな “パクリ” と言われても仕方ないクルマを集めてみました。
もくじ
ー大メーカーでさえ、やってしまうことも…
ーオラR1 - ホンダeとスマート・フォーフォー
ーリファン(力帆)320 - ミニ・ハッチバック
ーランドウインド(陸風)X7 - レンジローバー・イヴォーク
ー双環SCEO - BMW X5
ーCHリチア - アウディR8
ー長安X70A - ランドローバー・ディスカバリー4
ー吉利BL - ヒュンダイ・クーペ
ー遊侠レンジャーX - テスラ・モデルS
ー双環ノーブル - スマート・フォーツー
ードージョー・パイオニア - アストン マーティン・シグネット
ー御捷S325 - レンジローバー・イヴォーク
ー御捷330 - キア・ピカント
ー吉利メリー - メルセデス・ベンツCクラス
ー衆泰SR9 - ポルシェ・マカン
ー威柯瑞V7 - フォルクスワーゲンeアップ
ーBYDのロゴ - BMWのロゴ
大メーカーでさえ、やってしまうことも…
中国製のコピーキャット、つまり他車のデザインを模倣したクルマは、中国内の市場で多数を占めている。たとえば、衆泰SR9はポルシェ・マカン、威柯瑞V7はフォルクスワーゲンeアップを真似ようとしたことが明らかだ。
中国の自動車業界は近年、物真似から脱却しつつある。競争力の高い新型車を欧州や米国で発表し、国際的な市場に参入を図るブランドも少なくない。しかしその一方で、いまだに大メーカーでさえラインナップの中にコピー車を含めていたり、あるいは中国内でひそかに販売していることもある。これまでに発表されたクルマの中で、われわれを呆れさせた模倣車をまとめて振り返ってみよう。
オラR1 – ホンダeとスマート・フォーフォー
横から見るとスマート・フォーフォーにそっくりだが、フロントグリルはホンダeに酷似。オラR1は長城汽車が都市部の若いドライバーに向けて製造しているクルマだ。オラ(Ora)という車名は、「オープン、リライアブル、オルタナティブ(開放的で、信頼性が高く、既存のものに取って代わる)」という言葉の頭文字を取ったというが、このコンパクトカーの最高速度は100km/hと、ホンダeの150km/hに到底およばない。
リファン(力帆)320 – ミニ・ハッチバック
リファン320は、中国の力帆実業股分有限公司が製造する排気量1300ccクラスのコンパクトカー。2008年の北京モーターショーで発表されると、あまりにミニに似ていることから悪い意味で評判になった。2013年にマイナーチェンジを受け、ミニそっくり度は下がったものの、今度はなぜかフィアット500に似てしまった。
ランドウインド(陸風)X7 – レンジローバー・イヴォーク
2014年に発表された陸風X7は、明らかにレンジローバー・イヴォークとそっくりだ。実際ランドローバーは、陸風汽車ブランドでこれを製造する江鈴汽車に対し訴訟を起こしたが、中国当局はこれを “模倣品” とは認めず、X7は邦貨換算約250万円ほどの価格で発売された。しかし、これを不服としたJLRは直ちに上訴。2019年になってようやく北京の裁判所から勝訴の判決を得た。
双環SCEO – BMW X5
フロントエンドはレクサスの初代RXを思わせる。だが、横や後方から見るとBMW X5から受けた影響は見過ごせない。確かにBMWはこれを見過ごさず、双環汽車を裁判で訴えた。その結果、双環SCEOはドイツで展示差し止めを命じられることになった。