【後輪も「曲がる」】四輪操舵システム、ようやく脚光? 注目モデル10選 懐かしのモデルも
公開 : 2020.04.26 08:50 更新 : 2021.01.30 21:27
クセドス9(日本名:マツダ・ミレーニア)
このクルマのことを覚えているひとがどれだけいるだろう?
マツダが上級移行を目指したサブブランドから登場した6(日本名:マツダ・ユーノス500)は英国ではそれなりの成功を収めたものの、より大型の9が日の目を見ることはなかった。
おそらく、その理由は日本仕様と同じく、英国向けでも四輪操舵システムを採用していたことにあったのだろう。
ランボルギーニ・ウルス
改良型アヴェンタドールSに4WSを採用することで大きな進歩を見せたランボルギーニは、その後このシステムをウルスにも搭載している。
この高性能SUVを創り出すのに4WSは必要不可欠なテクノロジーだったのであり、お陰でウルスがイタリア第2のスポーツカーメーカーの名を汚すようなことはなかった。
三菱3000GT(日本名:GTO)
3000GTには映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したデロリアンと同じくらいの多彩な装備が与えられていた。
アクティブエアロやAWDシステム、アダプティブサスペンション、ツインターボ、そして、もちろん4WSだ。
それでも、BMW やポルシェを手に入れられるようなドライバーが、このクルマに魅力を感じることはほとんどなかった。
フォードF-150プラチナムZF
全長5.8mのボディに7m近い最小回転半径を備えたクルマとなれば、立体駐車場に駐車することを考えるだけで冷や汗ものだろう。
だからこそ、最新のF-150にはZFの後輪操舵システムが与えられることになったのであり、その後フォードでは、現行F-150に搭載したのと同じようなシステムで特許申請まで行っている。
ポルシェ911 GT3
ポルシェ初の4WS搭載モデルは918スパイダーだったが、実際にその効果を感じさせることに成功したのは991世代の911 GT3が最初だった。
当時初めてこのクルマをテストしたロードテスターは、「もしポルシェが教えてくれなかったなら、4WSの存在に気付くことはなかったかも知れない」とレポートしており、ポルシェのエンジニアたちは素晴らしい仕事をしたと言えるだろう。
フェラーリF12tdf
限定モデルのF12tdfがその約780psものパワーを四輪で受け止めるには、使えるものは何でも必要だったに違いない。
史上初めてリア操舵システムを導入したフェラーリでは、このシステムのことを「バーチャル・ショートホイールベース」と呼んでいる。
驚いたことに、このZF由来の4WSシステム導入に伴う重量増はわずか5kgに留まっており、このクルマはスタンダードなF12から110kgもの減量に成功していた。
限界付近でのtdfは手強い存在だが、この四輪操舵システムはGTC4 ルッソや812スーパーファストなどにも採用されている。