【Reebokカラーが鮮やか】ポルシェ944ターボ・カップ 公道走行可能 北米オークションで564万円

公開 : 2020.04.22 13:50  更新 : 2020.12.08 18:36

リーボック・カラーをまとった「ポルシェ944ターボ・カップ」が、オークションに出品されました。ロスマンズ・ポルシェ・ターボ・カップというレースの参戦車両です。公道走行もできる1台、いくらで落札されたのでしょう?

ロスマンズ・ポルシェ・ターボ・カップ参戦マシン

photo:BONHAMS

ロスマンズ・インターナショナルと聞いて、ポルシェ956の活躍を思い出す人が多いだろう。

1980年代。フォルクスワーゲン・オブ・カナダにおいて、ポルシェ部門のゼネラル・マネージャーを務めていたデイビッド・ディーコンは、自国で開催するワンメイクレースを計画していた。ポルシェのこうしたモータースポーツ活動を、再びスポンサーとして支えることになったのがロスマンズである。

ボナムス・アメリアアイランド・オークションで564万円で落札された944ターボ・カップ。
ボナムス・アメリアアイランド・オークションで564万円で落札された944ターボ・カップ。

ロスマンズ・ポルシェ・カップという名を掲げ、当初は自然吸気モデルのシリーズとして始まった。

カナダにおける同シリーズの成功を見届けたヴァイザッハは、1987年に944ターボを用意し、ドイツ、フランス、南アフリカで新たなシリーズを開始する。これがロスマンズ・ポルシェ・ターボ・カップである。

アメリアアイランド・オークションに登場

今回、アメリカ・フロリダでコンクール・デレガンスとともに、ボナムスのオークションが開催された。

ボナムス・アメリアアイランド・オークションに出品されたこの個体は、ロスマンズ・ポルシェ・ターボ・カップの北米シリーズ用に生産された39台のうちの1台で、Reebokカラーをまとっている。

ボナムス・アメリアアイランド・オークションで564万円で落札された944ターボ・カップ。
ボナムス・アメリアアイランド・オークションで564万円で落札された944ターボ・カップ。

ファイバーグラス製のフードの下には、KKK製K26-8タービンを装備したM44/51型ユニットを搭載。マッピング変更によりピークパワーを325bhpにアップすることも可能だったという。

2479cc SOHC直4ターボと5速マニュアルというパワートレインは、オークションの資料では最高出力が推定250bhpとなっている。

新車時から公道走行可能となっているためトレーラーなしでも移動できるのは有り難い。

1988年式944ターボ・カップは、今回のオークションで564万円で落札されている。

スーパー90は流札

同オークションではポルシェの結果が低調で、1962年356Bスーパー90カブリオレは1060万円と思われる最低落札額に届かず流れてしまった。

鉄板人気の1968年911Sは1043万円で終わる。

1962年ポルシェ356Bスーパー90カブリオレ(流札 予想落札額696-856万円)
1962年ポルシェ356Bスーパー90カブリオレ(流札 予想落札額696-856万円)

1976年911Sは、11,600マイルという走行距離が評価されナローに迫る1031万円まで競り上がった。

一方で964カレラ4カブリオレは600万円まで落ちてしまった。

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