【26周年記念特集】写真で振り返る、アウディRSモデルの歴史 前編
公開 : 2020.04.27 12:00
人気のアウディRSモデルが26周年を迎えました。トレンドセッターとなったRS2アバントや、多くのファンを魅了したB7 RS4など、レーシング・スポーツ・モデルの歴史を、写真で振り返っていきます。
26年の歴史
アウディのRSブランドは、BMWのMシリーズや、メルセデス・ベンツのAMG部門などと同等レベルのブランドとして定評を得てきましたが、それはいつから始まったのでしょうか?
1991年からの、アウディS2クーペと、オリジナル「C4」の派生モデルS4サロンの成功の後、1994年に、アウディの子会社である、クワトロ社(現アウディ・スポーツ)は、新しいパフォーマンス・サブブランドを生み出した。
こでがレーシング・スポーツの略で、RSと呼ばれるサブブランドだ。
B4系 RS2アバント
同年の後半に、クワトロ社は最初のRSモデル、RS2アバントの生産を開始した。
エステート形式のみで提供された、アウディ・80アバント「B4」の強化バージョンであるRS2アバントは、ポルシェと共同開発された。
993世代の911のホイール、フォグライト、エクステリアミラー、ポルシェが設計したブレーキとサスペンションを採用している。
当時、非常に強力なモデルであったRS2アバントは、2.2L 5気筒20バルブターボエンジンを搭載し、6速マニュアルを採用し、
最高出力は315ps、0-97km/h加速は5.4秒、最高速度は262km/hを達成した。
大人が5人乗れ、荷物を載せる余裕もあり、ホンダNSXやポルシェ993カレラなどに対抗するパフォーマンスを備えたこのモデルは、当時のトレンドセッターとなった。
B5系 RS4アバント
6年後、アウディA4「B5」系の、新しいミドサイズ・プラットフォームが、次のSおよびRS派生モデルのベースとなった。
B5 RS4アバントは、コスワース部品を採用した2.7L V6ツインターボチャージャーユニットを搭載し、387psを出力。
このモデルは、エンジン以外の部分で、ポルシェとの関係を断ち切ったアウディ独自のプロジェクトとなった。
0-97km/h加速4.9秒を達成し、最高速度はリミッターで制限された250km/hまで出すことができた。
需要が非常に高かったため、アウディは生産量を倍増させ、2001年のわずか1年で、6000台以上が生産された。
C5系 RS6サルーンとエステート
2002年、アウディはRSのラインナップにまったく新しいモデル、A6派生のRS6サルーンとエステートを発表した。
筋肉質のボディ、アルミ製のミラーキャップ、2つの大きな楕円形エグゾーストで、存在感のあるモデルとなった。
再びコスワースが設計を行った4.2L V8エンジンには、2つのターボチャージャーが装備され、450psを発生した。
アウディの5速ティプトロニックトランスミッションと連携し、やはり250km/hでリミッターがかかるが、0-97km/h加速は0.2秒早い、4.7秒を達成している。
2004年にデビューしたRS6プラスは、最高出力487ps、リミッターがかかる速度が280km/hに引き上げられている。
残念ながら、このC5 RS6は、漠然としたステアリング・フィールと、非常にアンダーステアに悩まされていた。