【26周年記念特集】写真で振り返る、アウディRSモデルの歴史 前編
公開 : 2020.04.27 12:00
B7系 RS4サルーン、アバント、カブリオレ
2006年には、R8スーパーカーの設計開発中だったクワトロ社が、再びチューニングを行い、まったく新しいRS4を発売した。
サルーン、アバント、カブリオレで提供されたB7 RS4バリエーションは、長い間、クワトロ社の最高のRSモデルとされていた。
パワートレインは、R8と共有の、まったく新しい高回転型4.2L自然吸気V8エンジンが採用された。
0-97km/h加速は4.8秒、250km/hでリミッターがかかるが、リミッターを解除すると、290km/hまで出すことができた。
そのわずか18か月後に、アウディはB7生産ラインの早期停止を決定したが、美しくバランスの取れたB7 RS4の、滑らかな乗り心地、魅力的なハンドリング、優れたパワートレインは、今でも多くのファンに愛されている。
C6系 RS6、TT RS
2008年、アウディは、580psを発揮するツインターボチャージャー付き5.0L V10エンジンを搭載した「C6」RS6を発売した。
そのパワーで、BMW M5とメルセデスE63 AMGのライバルたちをリードした。
燃費は良いとは言えなかったものの、2025kgの縁石重量にも関わらず、0-97km/h加速は4.6秒を実現する能力を持っていた。
その高いパフォーマンスにもかかわらず、洗練されたRSバッジに相応しいかどうか、疑問を呈する人がいた。
翌年、アウディは、ポルシェ・ケイマンを照準をあてた、TT RSをリリースしている。
大型のリアスポイラーを備えた標準のTTよりも、同化的なエクステリアと低い車高のTT RSは、より粗野な雰囲気を持っていた。
340psを出力する、2.5L 5ポットターボチャージャーエンジンが搭載された。
2012年に発売されたTT RSプラスは、出力が360psに引き上げられ、スピードリミッターが取り外され、最高速度は280km/hに到達した。
TT RSはとにかく速く、予想外に経済的だったが、その硬い乗り心地で有名だった。