フランクフルト・モーターショー:BMW i8
公開 : 2013.09.11 21:20 更新 : 2017.06.01 02:15
BMW i8の最終的なプロダクション・モデルがフランクフルト・モーターショーで公開された。このプラグイン・ハイブリッド・スポーツカーは、新しいBMW i3の兄弟車でもある。
全長4.7mのi8は、アルミニウム・シャシーにCFRPのボディ・シェルを纏う。そのパフォーマンスは、0-100km/hが4.4秒。トップ・スピードはガソリン・エンジン単独で250km/hに達する。BMWはこのパフォーマンスは1490kgというボディ・ウエイトと低い重心のおかげであるとコメントしている。その低いボディのドラッグ係数は0.26でしかない。また、燃費もEUのテストによれば40.0km/ℓ、そしてCO2排出量は僅かに25g/kmだという。また、電気モードでの最高速は120km/hだという。重量配分は、フロント50、リア50と理想的な配分である。
i8は3つのドライビング・モードを持つ。コンフォート、スポーツ、エコプロだ。ハイブリッド・モードでは500km、リチウム・イオンのバッテリーだけでも35kmの走行が可能だとしている。
i8は、2+2のリア・シートの後ろに3気筒エンジンとジェネレーターを搭載し、リア・ホイールを駆動する。バッテリー・パックはセンター・トンネルに配置され、フロント・ホイールは2速の変速機がかまされた電気モーターで駆動される。ガソリン・タンクはリア・シートの後ろだ。
エンジンはターボ付きの1.5ℓ3気筒だ。このエンジンは228bhpを発揮するが、そのリッターあたりの出力はいままでのどのBMWエンジンよりも高い。このエンジンは6速オートマティックと組み合わせられる。また電気モーターは356bhp、58.1kg-mのパワー、トルクを持つ。
i8の製造は、風力発電で賄われるライプツィヒ工場で生産され、そのカーボンファイバー・ボディもCO2を出さないアメリカの工場で行われる。
そのスタイルは、オリジナルのコンセプトから大きく変わることはなかった。特に、リア・ホイール上の重なりあった特徴的なパネルは最後まで引き継がれた。ヘッドランプはレーザーで、これはLEDよりも70%明るく、しかも気持ちのよいほど純粋な白い光を放つとBMWはコメントしている。
ドアはAピラーに付けられたヒンジで前方へ開くタイプだ。リアのスクリーンは、荷物を収めるコンパートメントのために上に上がっている。
一方、インテリアは外観ほど異質ではなく、コンベンショナルなレイアウトだ。しかし、BMWの将来的なキャビンを象徴するものでもある。