【数々の世界初】メルセデス・ベンツ 創業から120年 送り込んだ新技術 15選

公開 : 2020.05.11 18:50

アダプティブ・クルーズ・コントロール:メルセデス・ベンツSクラス(1998年)

クルーズコントロールは便利だが、交通量が多い時には使えない。

しかしアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)レーダーや時にはカメラを使用し、先行車との距離を適切に保ってくれる。

メルセデス・ベンツSクラス(1998年)
メルセデス・ベンツSクラス(1998年)

より初歩的なシステムこそ以前から存在したが、現在使われるものと同等のものを搭載したのは1998年に登場したW220型Sクラスが最初であった。

このシステムはおよそ30km/h以下では自動的にオフになっていたが、メルセデスは2005年にこのシステムをアップグレードし、完全停止も可能となった。

キーレス・ゴー:メルセデス・ベンツSクラス(1998)

W220型Sクラスはもう1つ画期的な進歩を世界にもたらした。キーレス・ゴーにより鍵をポケットやハンドバッグに入れたままで済むようになったのだ。

鍵を出さずともドアを解錠し、乗り込み、さらにボタンを押すだけでエンジンを始動することができる。

メルセデス・ベンツSクラス(1998)
メルセデス・ベンツSクラス(1998)

ラグジュアリーな機能だが、これにより鍵を探してカバンを漁る必要も無くなり、また不意に鍵をドブに落とす心配もなくなったのだ。

この技術を開発したのはドイツのVDO社である。

マッサージ機能付きシート:メルセデス・ベンツSクラス(2000)

シートヒーターを1966年に初めて市販車に搭載したのはキャデラックだが、マッサージ機能付きシートの登場にはしばらくの時間を要した。

メルセデス・ベンツSクラスとキャデラック・デビルが2000年のほぼ同時期にこれを搭載した。

メルセデス・ベンツSクラス(2000)
メルセデス・ベンツSクラス(2000)

車線逸脱防止システム:メルセデス・ベンツ・アクトロス(2000)

ドライバーの注意散漫や疲労による車線の逸脱は、しばしば悲惨な事故を引き起こす。

このシステムはカメラにより白線を監視し、車線の逸脱を検知すると音声により警告するものだ。

メルセデス・ベンツ・アクトロス(2000)
メルセデス・ベンツ・アクトロス(2000)

このシステムが初めて市販車に搭載されたのはメルセデス・ベンツ・アクトロスであり、2000年のことであった。乗用車への初搭載を果たしたのは2001年型日産シーマF50)が最初となった。

現代ではこのシステムはごく一般的となっている。先進的なものではステアリングに操舵力を与えて車線に戻したり、ドライバーの異変を検知して自動的に停車させる機能を備えるものもある。

自動緊急ブレーキ:メルセデス・ベンツSクラス(2006年)

渋滞末尾への追突は最もよくある事故のパターンの1つであり、高速域では特に生命を脅かすものだ。

メルセデスが2006年にW221型SクラスおよびC216型CLクラスに初めて搭載したこのシステムは、2基のレーダーにより追突の危険を探知するものだ。

メルセデス・ベンツSクラス(2006年)
メルセデス・ベンツSクラス(2006年)

音声および視覚的な警告が与えられ、これを無視すると軽いブレーキがかかる。それでも無視された場合、システムが自動的に最大のブレーキをかけることにより、衝突の被害を軽減するものだ。

現代ではAEBは一般的なシステムとなり欧州では2021年以降、米国では2022年以降の新車に義務付けられることになっている。

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