【4代目ゴルフの長所も受け継ぐ】VWニュービートル 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.05.01 10:20  更新 : 2021.07.12 18:46

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

タイミングベルトとウォーターポンプは、9万6000kmで交換されていることを確かめる。スラッジの溜まったディーゼルエンジンは、ソレノイドやターボに不具合を招いてしまう。

1.4Lと1.6Lのエンジンで、ミスファイアが起きたり回転が落ち着かない場合は、ECUかセンサー類の故障が多い。また、エアマスフロー・センサーや点火コイル、スパークプラグの劣化なども考えられる。

トランスミッション

フォルクスワーゲン・ニュービートル
フォルクスワーゲン・ニュービートル

基本的にはタフ。MT車の場合、デュアルマス・フライホイールからの異音に気をつける。交換費用は安くない。

サスペンションとブレーキ

フロントサスペンションのロワアームと、ブッシュ、アンチロールバーからの異音がないか確かめる。

ABSライトが点灯している場合、新しいホイールセンサーやABSのコントロールユニットが必要になることも。

ボディ

ボディがサビている場合、事故の修復カ所の場合が多い。ヘッドライトの曇りや、バルブソケットの状態も確かめる。特にソケットはプラスティック製で割れやすい。

コンバーチブルの場合、プラスティック製のリリースハンドルが壊れていないか確かめる。前後バンパー下部の擦り傷も見ておきたい。

インテリア

ABS警告灯のほか、エアバッグ警告灯が灯っていないかも見ておきたい。フロントバンパー内のクラッシュセンサー不良で点灯することがあり、交換はバンパーだけでなく、フェンダーも外す必要がある。

パワーウインドウの動作を確認する。修理する場合、レギュレーターだけでなく、モーターとガラスの交換に至ることも多い。

専門家の意見を聞いてみる

チャード・ダンカン RDガレージ・サービシズ代表

「ニュービートルはボディもインテリアもタフです。そのかわり、手入れが良くないクルマも少なくありません。エンジンオイルとフィルターの交換は、スラッジと呼ばれる汚れの蓄積を防ぎ、ベルトテンショナーの潤滑性も保ってくれます」

フォルクスワーゲン・ニュービートル
フォルクスワーゲン・ニュービートル

「エンジンルームは狭く、バッテリーの交換作業も必要以上に大変。いくつかのスペアパーツは、既に見つけにくくなっています。特にコンバーチブルで。エアバッグの警告灯が付くと、車検には通りません」

「わたしのお気に入りは、3.2LのRSiです。V型5気筒エンジンも楽しく、比較的簡単に見つかります」

知っておくべきこと

補修パーツが見つからない場合、フォルクスワーゲンのクラシックパーツを扱うサイトがある。英国にはフォルクスワーゲン認定の部品サプライヤーも存在する。

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