【勝利のカギはバランスにあり?】スーパーミニEV対決 プジョーe-208 vs ミニ・エレクトリック vs ルノー・ゾエ 後編

公開 : 2020.05.30 07:20

各車のスペック

プジョーe-208アリュール・プレミアム

価格:2万7550ポンド(366万円)(英国政府補助金受給後)
エンジン:非同期式電気モーター
パワー:136ps
トルク:26.5-30.6kg-m
ギアボックス:1速オートマティック
乾燥重量:1455kg
0-100km/h加速:8.1秒
最高速:150km/h(スポーツモード)
バッテリー:リチウムイオン、56kWh
航続可能距離:349km(WLTP複合)

ミニ・エレクトリック2 クーパーS

価格:2万6900ポンド(357万円)(英国政府補助金受給後)
エンジン:ハイブリッド同期式電気モーター
パワー:184ps
トルク:27.5kg-m
ギアボックス:1速オートマティック
乾燥重量:1326kg
0-100km/h加速:7.3秒
最高速:150km/h
バッテリー:リチウムイオン、32.6kWh
航続可能距離:232km(WLTP複合)

ルノー・ゾエR135 ZE 50 GTライン

1位:e-208は滑らかな走りと快適で広々とした空間、そして十分な航続可能距離を備えている。もっとも刺激的なドライビングが味わえるわけではないが、もっとも説得力のあるコンパクトEVであることに間違いはない。 2位:活気の面でミニを打ち負かすのは容易ではなく、思わずドライバーを夢中にさせるそのエンターテイナーぶりはこのEVでもほとんど変わらない。ドライビング性能では他の2台を圧倒したものの、航続可能距離と実用性がこのクルマの足枷となった。 3位:十分過ぎるほどの航続可能距離とコンパクトEVとしては余裕あるキャビンスペース、そして市街地では扱いやすいゾエだが、特に高価なGTラインであれば、その洗練性の欠如を見過ごすことは出来ない。
1位:e-208は滑らかな走りと快適で広々とした空間、そして十分な航続可能距離を備えている。もっとも刺激的なドライビングが味わえるわけではないが、もっとも説得力のあるコンパクトEVであることに間違いはない。 2位:活気の面でミニを打ち負かすのは容易ではなく、思わずドライバーを夢中にさせるそのエンターテイナーぶりはこのEVでもほとんど変わらない。ドライビング性能では他の2台を圧倒したものの、航続可能距離と実用性がこのクルマの足枷となった。 3位:十分過ぎるほどの航続可能距離とコンパクトEVとしては余裕あるキャビンスペース、そして市街地では扱いやすいゾエだが、特に高価なGTラインであれば、その洗練性の欠如を見過ごすことは出来ない。

価格:2万9695ポンド(395万円)(英国政府補助金受給後)
エンジン:永久磁石同期式電気モーター
パワー:134ps
トルク:25.0kg-m
ギアボックス:1速オートマティック
乾燥重量:1502kg
0-100km/h加速:9.5秒
最高速:140km/h
バッテリー:リチウムイオン、52kWh
航続可能距離:383km(WLTP複合)

番外編2:充電器事情

ミニでは標準で交流と50kW直流急速充電の双方に対応している。

英国国内向けの3ピンコネクターの場合、充電完了までに12時間を覚悟する必要があるのだから、wallboxと呼ばれる家庭用充電器は必須と言えるだろう。

e-208では無料で家庭用充電器の設置を行っている。
e-208では無料で家庭用充電器の設置を行っている。

BP Chargemasterがミニの公式充電パートナーであり、549ポンド(7万3000円)で充電時間を3時間強にまで短縮可能なユニットを設置することが出来る。

直流充電器を使えば、30分程度で80%充電が可能だ。

プジョーとルノーが積む大容量バッテリーは、より充電時間が必要であることを意味しており、ゾエの場合、3ピンコネクター経由で充電を行う場合、完了までに40時間近く掛かることになる。

ルノーで50kW直流急速充電のオプションを選択するには1000ポンド(13万3000円)を支払う必要があるが、そうすればゾエには7kWの家庭用充電器がセットで付いてくる。

現在、e-208でも無料で家庭用充電器が付いてくるが、さらに300ポンド(4万円)を支払えばCombo 1とCombo 2のふたつのコネクターに対応した、80%充電を30分以内で完了することの出来る100kWの充電能力を備えた複合充電器の設置が可能となる。

当然、今回ご紹介したいずれの3台もナビによる充電ポイントの検索が可能となっているが、実際にそこに行ってみるまで、本当に充電器が稼働しているかどうかまでは教えてくれない…

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