【完全データ比較】ダイハツ・タフトvsスズキ・ハスラー どちらを買うか、あなた次第

公開 : 2020.05.06 05:50  更新 : 2021.10.22 10:15

タフトが若干パワフル ハスラー軽く

タフトとハスラーのエンジンは、ノーマルタイプとターボの2種類だ。

タフトの場合、ノーマルタイプの動力性能は、最高出力が52ps(6900rpm)、最大トルクは6.1kg-m(3600rpm)、WLTCモード燃費は2WDが20.5km/L、4WDは19.7km/Lになる。2WDの車両重量は830kgだ。

対するハスラーのノーマルエンジンは、49ps(6500rpm)、5.9kg-m(5000rpm)、25km/L・23.4km/Lになる。2WDの車両重量は820kg(ハイブリッドX)だ。

動力性能の数値を比べると、最高出力や最大トルクはタフトが高く、車両重量はハスラーが若干軽い。ハスラーもエンジンの設定は、実用回転域の駆動力を重視した。

ハスラーのWLTCモード燃費は、2WDが25.0km/L、4WDは23.4km/Lだ。モーター機能付き発電機を使ったマイルドハイブリッドを搭載するから、燃費数値はタフトよりも少し優れる。

タフトのターボは、64ps(6400rpm)、10.2kg-m(3600rpm)、20.2km/L・19.5km/Lだ。2WDの車両重量は840kgになる。

注目すべきはWLTCモード燃費で、ノーマルエンジンと比べて0.2-0.3km/Lしか悪化しない。その一方で最大トルクはノーマルエンジンの1.7倍だから、ターボは効率が優れている。

ハスラーのターボは、64ps(6000rpm)、10.0kg-m(3000rpm)、22.6km/L・20.8km/Lになる。2WDの車両重量は830kg(ハイブリッドXターボ)だ。

ターボもマイルドハイブリッドの採用により、燃費を節約しやすい。

悪路のデコボコの乗り越えやすさに影響する最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は、タフトが190mm、ハスラーは180mmだ。

タイヤサイズは両車ともに15インチで、タフトは165/55R15、ハスラーは165/60R15を装着する。

ヘッドランプの機能 ハスラーつらく

タフトのグレード構成は、ベーシックなX、上級のG、Gターボの3種類になる。

ハスラーではベーシックなハイブリッドGと同ターボ、上級のハイブリッドXと同ターボだから、同じグレード名を使いながらタフトとハスラーでは位置付けが逆だ。

スズキ・ハスラーのヘッドライトはハイ/ロービームの自動切り替えのみ。
スズキハスラーのヘッドライトはハイ/ロービームの自動切り替えのみ。

タフトの装備は充実しており、ヘッドランプは、ハスラーのようなハロゲンの設定がない。価格が最も安いXでもLEDだ。

GとGターボには、アダプティブドライビングビームを装着する。ハイビーム走行時に対向車や先行車を検知すると、視界の優れたハイビーム状態を保ちながら、自動的に遮光して相手車両の眩惑を抑える。

このような遮光の機能はハスラーには用意されず、ハイ/ロービームの自動切り替えのみだ。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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