【ルーレット族だけじゃない】ガラガラ首都高で、移動オービス増殖中! 何キロオーバーで光ったのか?
公開 : 2020.05.06 11:20
外出自粛の呼びかけで交通量が減っているなか、首都高では「移動式オービス」による取り締まりが増加。違反したのは、“意外な”ヒトでした。何キロオーバーだったのか理解して、正しい運転に繋げましょう。
GW中の交通量 外出自粛で6割減も
不要不急の外出自粛が呼びかけられていることもあり、首都圏の高速道路は「ガラガラ」と言われている。
正確には自粛前と自粛後で、交通量にどれくらいの変化があったのだろうか?
首都高速、首都圏のNEXCO中・東日本管轄47か所(東日本高速20 中日本高速5 首都高速22)に設置されたトラフィックカウンター(トラカン)などで計測した結果をまとめた数値(前年同月日比。祝日や曜日も考慮)によると、緊急事態宣言が発令された首都圏の高速道路を走るクルマは、4月7日から激減している。
とくに、宣言直後、最初の日曜日(4月12日)の激減具合が凄い。
・4月7日(火):首都高86% NEXCO東・中86% 首都圏全体86%
・4月12日(日):首都高46% NEXCO東・中46%(小型車42%/大型車73%) 首都圏全体46%
・5月3日(日祝):首都高40% NEXCO東・中35%(小型33%/大型44%) 首都圏全体37%
全国に緊急事態宣言が出された4月16日以降は、全国規模で高速道路の利用がさらに大幅に減っている。岡山県、広島県を通る高速道路の中には、前年の12%にまで激減したエリアもある。
NEXCO3社や首都高速道路では、盛んに「不要不急の外出は控えてほしい」と訴えてきたので、ここまで大幅に減れば自粛呼びかけの効果も大きかったと言えるだろう。
そして、そんなふうにガラガラになった首都高で最近、増えているのが速度違反を取り締まる「移動式オービス」である。
今、首都高で速度違反をしているのは?
外出自粛でガラガラの首都高では確かに、走り屋風のいかにも速そう!という見た目のクルマも走っている。中には、かなりのスピード(100km/h超)で追い抜いていくクルマもいる。
しかし、実際には常連の走り屋で移動式オービスを光らせるクルマはあまりないと言われている。
首都高の移動式オービスをはじめ、日本全国のオービス設置状況に詳しい、アプリ「オービスガイド」を運営する有限会社パソヤ大須賀克己氏によると、
「ルーレット族と言われるような皆さんは移動式オービス設置の情報を早い段階で共有している感じですね。
明らかにその場所だけ速度を落とし回避していますよ。反面一般ドライバーが知らずに光らせているようでした。
わたしも深夜の首都高速はちょこちょこ使いますが、凄い速度で追い抜いていくクルマも確かにあります。
『ここで抜いて行くのか……!』と驚かされることも。速度を守って走っているクルマへの配慮が欲しいですね。スピードを出すならサーキットなどクローズドな場所で走行してもらえると良いかなと思うのですが」
確かに、SNSなどでオービス設置の情報が即座に共有できる時代。たとえ神出鬼没の移動式オービスを設置したところで瞬速回避されそうだ。
ところで気になるのが、首都高に設置された移動式オービスは、どれくらいの速度超過で光ったのか? ということである。
まさか、ゾーン30のように10km/hオーバーレベルで光るなんてこともあるのか?