【安価にフォールディング・ルーフを楽しむ】プジョー308CC 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.05.12 10:20  更新 : 2021.07.12 18:46

不具合を起こしやすいポイント

ガソリンエンジン

1.6LのVTiエンジンの場合、オイルソレノイドの詰まり、エンジンECUへの漏水、サーモスタットの不良などが起きがち。エンジンオイルの消費は早く、1300kmで1L程度の消費は範囲内だという。

1.6THPエンジンでは、タイミングチェーンや高圧燃料ポンプの不具合、吸気ポートへのカーボンの蓄積などが挙げられる。

ディーゼルエンジン

プジョー308CC(英国仕様)
プジョー308CC(英国仕様)

定期的なエンジンオイル交換が、オイルの詰まりやターボの不具合を防いでくれる。ECUに故障が出ると、最高出力が低くなる。ディーゼル・パティキュレート・フィルター(PDF)の不調にも注意。

トランスミッション

全体的に堅牢だが、2.0Lのディーゼル版と、156psの1.6Lガソリンのクルマでは、3速から2速への変速で不具合が起きる場合がある。シフト・コントロールの調整が必要。200psのガソリンエンジンでは、トランスミッション内に水が侵入することがある。

ブレーキ

CCは軽くないから、ブレーキディスクとパッドは磨耗が早い。ABS警告灯が点灯している場合、ホイールスピード・センサーの断線の可能性がある。

電装系

フロントガラス周りや荷室からの漏水に注意。シーリングが不十分だと、水が入りコントロールユニットを壊してしまう。バッテリーの劣化にも気をつけたい。

ボディ

サイドシル周りのサビに注意。ジャッキポイントの状態も確かめたい。

インテリア

ヒーターマトリックスが詰まっていないか、ヒーターの動作は正常かを確認する。

専門家の意見を聞いてみる

マイク・リード X -BEX代表

「308CCは、307CCよりずっと美しいと思います。個人的には、将来的にクラシックとして再評価されると考えています。スタイリングはRCZに通じるところがあり、エンジンも1.6LのTHP 200という同じユニットを選ぶこともできました」

プジョー308CC(英国仕様)
プジョー308CC(英国仕様)

「ただし、THP 200を積んだCCはとても珍しいですね。英国では、週に1台は308CCが売れていきます。暖かい季節はもっと人気も高まります」

BMWと共同開発した初期の1.6Lエンジンは別として、不具合は起きえます。タイミングチェーンはゆるくなりますし、カーボンが蓄積してアイドリングが不安定になったり、ミスファイアが起きることもありますね」

知っておくべきこと

フォールディング・ルーフは、使わないと不調になることも多い。週に1回は動かしておくと良い。ただし、古いクルマほど作動用ポンプの不具合が出がち。修理は高価だ。

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