【注意散漫の原因となるか】タッチスクリーンは本当に良い? 安全性を懸念する声も
公開 : 2020.05.11 14:50 更新 : 2020.05.11 14:50
ボイスコントロールの可能性
新しいボルボ・システムが提供する、もう1つの重要な機能に、ボイスコントロールがある。
ボイスコントロールが幅広く使われるようになれば、タッチスクリーンや物理的なコントロールを使用する必要がなくなる可能性がある。
ボイスコントロールは、フォルクスワーゲングループ、メルセデス・ベンツ、BMWなど、多くのメーカーが独自のシステムを開発しており、長年にわたり自動車業界全体で広く使用されている。
ボルボの、デジタル部門を総括するオドガード・アンダーソンは「ボイスコントロールは、ドライブ中の操作に最適です」と述べている。
これに対し、ザッチャム研究所のエイブリーは「ドライバーが目線を道路から離さずにすむことで、明確なメリットがもたらされます」と同意している。
しかし、「このような機能は、モデルが登場する数年前に構築されることが多いため、アップルSiriや、アマゾン・アレクサなどの最新版を搭載することが出来ません」
「ドライバーが言っていることをボイスコントロールが認識できなければ、安全上の利点は失われます」とも述べている。
アンダーソンは、グーグルとのパートナーシップによって、グーグル・アシスタントのボイスコントロールへのアクセスが可能となることについて「喜ばしく、重要なこと」だと述べている。
グーグル・システムは、スマートフォンやその他の電子デバイスを使用している人々からの、実際のフィードバックにもとづいて、継続的に更新されており、複数の言語と方言に対応している。
アンダーソンは「今のどのクルマに搭載されているものよりも、はるかに優れています」
「より自然に話すことが可能となり、より安全性が高まると、わたし達は考えます」と語っている。
このような改善により、ボイスコントロールの支持は増えるかもしれないが、コントロール方法を複数提供し、それぞれのドライバーが最も快適に使用できるようにすることが、安全性への近道だとも言えるだろう。
需要を反映するように、タッチスクリーンを搭載したコンセプトカーを、最近数多く見かけるようになった。
技術開発によって安全性をさらに高めることが、今後の課題となるだろう。
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